11月の絵本の紹介

 子どもは「ことば」を食べてゆたかに育ちます。
 テープやテレビなどの機械音ではなく、
お母様や身近な人の口から出る言葉を聞いて
すべてのことをわかっていくのです。
子どもたちに、たくさん話しかけてあげてください。
おはなしをしてあげてください。
 そして、絵本をたくさんよんであげましょう。
絵本は子どもが「読む本」ではなく「読んでもらうもの」です。
やさしい音声とことばの中で、
子どもは絵本の世界に入り込んで心を遊ばせ養っていくのです。

1冊の絵本の紹介

「くっついた

三浦 太郎 作・絵             こぐま社




今月はこぐま社の新刊絵本「くっついた」をご紹介いたします。

この本の作者は三浦太郎さんですが、0歳のわが子との触れ合いの中で作った絵本だということです。

三浦さんはスイスやイタリアなどではすでに2冊の絵本を出版して高い評価を得ていますが
日本ではこの「くっついた」がはじめての絵本になります。

ことばも絵もシンプルで色が美しく、本当に小さい人から楽しめる絵本です。

ことばをみんな紹介してもそんなに多くはありません。



 きんぎょさんと / きんぎょさんが / くっついた

 あひるさんと / あひるさんが / くっついた

 ぞうさんと / ぞうさんが / くっついた

 おさるさんと / おさるさんが / くっついた

 おかあさんと / わたしが / くっついた

 おとうさんも くっついた

という「くっついた」ということばの繰り返しが続きます。

子どもたちはこのリズムが心地よくてすぐに覚えてしまいます。

そして、おかあさんとわたしがほっぺとほっぺをくっつけている場面になると必ずニコッとします。

さいごはおとうさんもほっぺをくっつけて、まんなかにいる「わたし」はほんとうにうれしそう。

こどもが自然に幸せになっていく、幸せを確信することができる、そんな絵本です。

赤ちゃん絵本ではありますが、子どもたちはこの絵本が大好きです。

大人もきっと最後は幸せな笑顔で読み終わること、請け合いです。