8月の絵本の紹介

 子どもは「ことば」を食べてゆたかに育ちます。
 テープやテレビなどの機械音ではなく、
お母様や身近な人の口から出る言葉を聞いて
すべてのことをわかっていくのです。
子どもたちに、たくさん話しかけてあげてください。
おはなしをしてあげてください。
 そして、絵本をたくさんよんであげましょう。
絵本は子どもが「読む本」ではなく「読んでもらうもの」です。
やさしい音声とことばの中で、
子どもは絵本の世界に入り込んで心を遊ばせ養っていくのです。

1冊の絵本の紹介  

「ひまわり」

 和歌山 静子 作      福音館

ひまわりの 

ちいさなたねが とん

つちのなかの ちいさなたねが どんどこどん

どんどこ どんどこ

どんどこ どんどこ

どんどこ どんどこ 昼も夜も大きくなって

どん! とひまわりがさきました。


この絵本は、2001年に 「こどものとも年少版」として発行されました。

そして、2006年6月に福音館幼児絵本として発行された絵本です。

ひまわりという花は逞しくて元気でエネルギッシュで、「な・つ・!」という感じのする花です。

暑い夏に、そのメラメラとした太陽に向かって花を咲かせ、太陽の光を追って首をまわしてはそのエネルギーと光を体全体に受け留めて大きな大きな鮮やかな黄色の花を頂に咲かせます。

周りを圧倒して見事にさくひまわり。

そんな ひまわり の どんどこ どんどこ 大きくなっていく過程をそのまま絵本にしたのがこの「ひまわり」です。

文章もシンプルで1ページごとに「どんどこ どんどこ」が繰り返されていて

それが、ひまわりの逞しく大きくなっていく様子をダイナミックに感じさせてくれます。

小さい人はこの音のリズムと響きだけでもおもしろがって聴くことでしょう。

1ページごとに変化していく画、快い繰り返し、そして、最後には大きな満足と達成感。

絵本のおもしろさをそのまま体現しているような絵本です。