
9月の絵本の紹介
| 子どもは「ことば」を食べてゆたかに育ちます。 テープやテレビなどの機械音ではなく、 お母様や身近な人の口から出る言葉を聞いて すべてのことをわかっていくのです。 子どもたちに、たくさん話しかけてあげてください。 おはなしをしてあげてください。 そして、絵本をたくさんよんであげましょう。 絵本は子どもが「読む本」ではなく「読んでもらうもの」です。 やさしい音声とことばの中で、 子どもは絵本の世界に入り込んで心を遊ばせ養っていくのです。 |
1冊の絵本の紹介 |
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「おいしいもの つくろう」 岸田 衿子 さく 白根 美代子 え 福音館書店 ![]() |
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おがわのそばにあらいぐまの家。 そのとなりにうさぎの家族の家。 どっちのお家もお料理上手。 朝からおいしそうなメニューが並びます。 あらいぐまの家では ほかほかの ぱっくりドック。 うさぎの家ではふわふわ、まぜこぜの オムレツ、オムレツ・フラメンコ。 お昼はみんなで遠足に行きましょう。 おべんとうは おむすびを作ってそれをふりかけにごりんごろりんころがすと ほら おむすびごろりん できあがり。 途中の牛さんの畑で野菜をたっぷりもらいました。 川辺でみんなでお料理 お料理。 みんなだいすき サラダじま のできあがり。 さぁ おべんとう。 おいしいね。 帰り道で 晩ごはんの相談。 今日は一緒に食べましょう。 うさぎは、あんず、きいちご、バナナ、を牛乳で固めた かじゅえんゼリーとじゃがいもピザを作りました。 あらいぐまは、スープでことこと煮込んだ たのしみどうふ と なんでもおじや。 さぁ みんな集まって にぎやかな ばんごはん。 今日も おいしかったね。きょうも無事でなにより なにより。
?この絵本は、ストーリーは単純でシンプルなのですが、 画面ごと 登場人物をみていくとみんなそれぞれ忙しくまた思いのままに動いていますし、 ことばも ころがっていくように リズミカルでまるで歌っているよう。 そして、お料理の順序も実に分かりやすい。 今すぐ自分にもできてしまいそうな、いえ、自分がしているような思いにさせられます。 そして、そのお料理の香りや色合い、味までわかっちゃうような気になってきます。 しかし、そのお料理の実に本格的なこと。 インスタント食品なんてひとつも出てきません。 ふりかけ だって手作りなんです。 そして、しばらく見ていくと、突如としておなかが空いてきて「あぁ、食べたい!」 これは、子ども用に作ったお料理の本ではないように思います。 これは絶対、おかあさんが子どもにきちんとお料理をして食べさせている本です。 作者の 岸田 衿子さんは、きっとそんなお子さんとの生活をされていたのだと思います。 子どもは、こんなお料理の絵本を読んでいくなかで、食べることの楽しさや、 そしてそこには、自分だけではなくおいしさを一緒に共有できる、家族がいて、 |