3月の子どもたち

いよいよ幼稚園は年度の最後の月を迎えました。 
今年は雪も少なく2月の終わりには森の隅にクロッカスや梅の花が咲きました。
長く寒い冬の日々を身をちぢこめて過ごしてきたので余計春の兆しがうれしく感じられます。
例年2月はまだまだ雪が残る幼稚園も、今年は暖かい太陽が明るく照らし、子どもたちは解放されたように外に飛び出して遊んだり、みんなで散歩にでかけたりしました。
卒園式まで雪に埋もれて園庭に出られなかった年に、最後に少しでも外で遊ばせてあげたいと教師たちが雪を運び出し土を乾かして空間を作ったことがあったことを思うと何と幸せ!と思います。
このまま春になるのか少し心配ではありますが(卒園式の前には毎年大雪が降るので)やはり春の訪れは希望と躍動感につながってうれしいものです。
そんなこの月、子どもたちはこの年度最後の1日1日を、春を待ちつつ希望をもって過ごしています。
年長児たちは「これが最後の」という幼稚園での出来事が多くなっていて少々感傷的になっている部分もあります。
またいくつもの小学校に分かれて通うので今までの仲間と離れ離れになる淋しさもあります。
その分、今まで以上にみんなで過ごす時を大切に思っているようです。
小さい人たちももうすぐ大好きな年長の人たちがいなくなってしまうという思いの中で移り変わる時の意味を知ったり、これから大きくなっていくんだという未来への希望を育てています。
3月16日はそんな子どもたちと卒園式をいたします。
卒園していく一人ひとりの子どもにとって幼稚園生活が愛に満たされた幸せな時として記憶され、それが生涯にわたって自信や自尊心や信頼につながっていって欲しいと心から願っています。
それは、幼稚園時代に、両親のいつくしみの手にに包まれ、先生や友達と心を通わせ楽しいという思いを積み重ね、自分の存在をみんなが喜んでくれていたという実感と確信があってこそのものです。
そんな幸せな思いが全部集約されて「幼稚園は楽しかった」という思い出となって人生を支えていくのだと思います。
そんな子どもたちの巣立ちのときに、私たち保育者は真摯に、それにふさわしい保育をしてきたか、一人ひとりときちんと「出会い」をしてきたかを自問自答しなければと思います。
そして、自分の足りなかったところをその時その時きっと神様が補って下さったと信じて感謝をしたいと思います。
残り少ない日々を笑顔で過ごしている年長の人たち、その大きい人を憧れの眼差しでみている年少・年中の人たち。
春の訪れの中で喜び希望そしてさびしさの入り交じった3月の幼稚園です。


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