平和と子ども
アメリカ同時多発テロから続く戦争に寄せて
戦争と殺戮の20世紀が終わり21世紀は人類が統合の方向に進まなければこの地球はなくなってしまうだろうと誰もが思い、環境を保ち、経済を立て直すという再生に向けて歩き出すかに思えた2001年、同時多発テロというあってはならない出来事が世界を震撼させました。

それから世界は堰を切ったように報復と侵略の戦争状態になりそれがが続いています。

日本も世界競争に負けてはならじと戦争に積極的に協力することを為政者は表明しています。

 子どもたちは毎日テレビのチャンネルを入れれば、砂漠の中を戦車が連なり地響きをたてて進軍している映像や、爆弾を落されて家が崩壊したり何人もの人が殺されたりしている様子を絶えずまのあたりにしています。

世界中で戦争反対というデモがおこり、その叫び声がどんなに大きくなっても、戦争はとめることができないという現実を子どもたちはみているのです。

教育というものは、本来、人を信頼し人や物と共存できる世界を創り出す努力ができる人を培うものなのではないかと思います。

一方的な正義のために殺戮と破壊を繰り返すということを保育の中でどのように子どもたちに伝えていったらよいのでしょうか。

今、目の前でのびやかに成長している幼子たちをみていると将来この子たちは何を背負って生きて行かなければならないのだろうかと暗澹たる思いです。

幼子の育てに携わる者として重い課題を背負わされていることをひしひしと感じます。

 私たちはこの子どもたちに平和を創り出す人になってほしいと願いながら保育をしています。そのために、たくさんの愛を受けて大切にされて育ってほしいと思っています。

愛に満たされた幼年期を過ごした子どもは人を愛せます。

そして、人と共に生きることができる人になります。平和を模索できる人になります。

私たちは、希望を失わずこの一点にかけるしかないとも思っています。

1日1日、精一杯子どもに愛のなかで生活できるような努力をしていくしかないのだと。

人間が賢くなってみんなで平和な世界を創り出せるようにと祈りつつ。