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韓国コラム

韓国人の苗字
第6回 2005.9.6
「金さん!」

工場の中でこう叫ぶと結構な数の人が振り向きます。ここはカメハメハ大王の住む南の島か?と困惑する事も多々あるわけですが、一体韓国の苗字にはどの程度の種類があるのでしょうか。今日はその辺りについてお勉強しようと思います。


韓国の苗字の種類は大抵300ほどだと言われています。27万と言われる日本の苗字と比較すると非常に少ない数字ですが、このルーツはどうやら中国にあるようです。

中国は世界最大の人口を誇る国でありながら、苗字の種類は千種類程度しかないと言われています。その中から韓国(朝鮮)人が好みのものをセレクトして名乗った事から中国姓がさらに篩いにかけられて現在の状態になったようです。特によく聞く「金」の姓は人口の約20%を占めるんだとか。さすがはカメハメハです。昔私は「カメハメハ」を「ハメハメハ」と間違えてこのエロ!変体!と大顰蹙を買ったことがあるのですが、まあそんな事は関係ないですね。

因みに韓国の苗字ベスト5は「金(キム)」、「李(イ)」、「朴(パク)」、「崔(チェ)」、「鄭(チョン)」で、これだけで人口の約半数を占めると言われています。こうやって羅列してみると確かに、これらの苗字の人が仕事関係で何人かいます。まあ要するにですね、これだけ知っていれば韓国人の二人にひとりの名前がわかるという事ですからこれは画期的な苗字だと言う意外ありません。もし名前がわからなければどれかで呼んでおけばいい。他人の名前を覚えるのが苦手な私としてはありがたい限りです。


さて、そんな韓国人の苗字ですが、結婚するとどうなるのでしょうか。

韓国では結婚しても苗字が変わることはありません。別姓です。家だとか跡取りといった考えも深く根付いているようで、自分のルーツはきちんと辿れるようになっています。子供は基本的に父親の姓を受け継ぐようです。こういった流れは、韓国古来の身分制度に端を発している部分が大きいようです。日本でもその昔「士農工商」といった身分制度がありましたが、きっちりと身分が別れていた日本の身分制度とは違い、韓国の身分制度は自分の努力次第で上にも下にも行く事ができました。しかしその制度が家系に与えられるものであったため、家系を詐称し上の階級だと偽る輩が後を絶ちませんでした。そういった際に自分の身分を示すために重要であったのが家系であり、それは一族によって守られるべきものだという考え方が広がったんだそうです。ですから現在でも、韓国の戸籍には姓の他に「その一族がどこの出身か」という事を証明する「本慣」という制度があります。

まあ5人にひとりが金さんなカメハメハ韓国ですから、夫婦別姓とは言っても同姓が結婚する事は十分にあり得ます。それを禁じられてしまったらちょっと辛い。金さんに恋した金さんがそれで悩むとか悲しすぎる。とはいえ、1997年までは同姓で且つ同本慣の人は結婚できないという法律がありました。要するに、同じ部族内では結婚はできないということです。現在ではその法律も廃止され基本的には誰とでも結婚できるようになってはいますが、8親等内での結婚は法律では認められていないようです。日本は昔から一族に他の血が混じるのを嫌い、比較的近くの血縁者と結婚させるのが普通でしたから、それとは全く逆の考え方のようです。現在でも日本が法律で認めない結婚は3親等内の話ですから、韓国と比べるとまだまだ近い者同士が自由に結婚できるという事です。日本に生まれて良かったですね。


因みに「8親等って誰のことでっしゃろ?」と色々調べてみたのですが、どのサイトにも6親等までしか記載されていませんでした。代表的な6親等は、高祖父母の祖父母、累孫、甥姪の曾孫、従兄弟の孫、父母の従兄弟の子(はとこ)などのようで、正直どんな人なのか想像もできません。とある保険関係のサイトには「6親等以上は他人です」と血も涙もないような事が書かれていました。で、結局8親等ってのが誰にあたるのか良くわかりませんが、そんな人とまで恋愛が禁止されているとなると結婚直前に発覚!とかドラマになりそうな展開も普通にあるのかもしれません。また、彼らは8親等までを「近親」と呼ぶわけですからその中で恋愛をすればそれは間違いなく「近親相姦」に当たるわけで、本人たちのショックもそれなりのものがあるのでしょう。


国が違えば文化が違う。今日はそんな韓国の苗字と結婚についてのお話でした。因みに中国でも8親等以内での結婚は認められていないようですから、韓国のこの価値観も儒教と共に中国から渡ってきたものなのかも知れません。すると日本の結婚制度はどこから入ってきたのでしょうか。うーん。

最後に謎が残っちゃった。後味悪いね。まあいいか。他にも何か取り上げて欲しい内容がありましたら連絡ください。積極的にください。コラムネタとして活用させていただきます。
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