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テーマは『浦和レッズ、ぎりぎりJ1昇格』である。
レースでは浦和レッズのユニフォームで走ることに決めているのだが、地元・沖縄にも毎年レッズのユニフォームで走っている人がいる。
彼との出会いは6年前(1994年)で、同じユニフォームを着ているというレッズつながりなだけだった。
名前も知らないので勝手に「沖縄レッズ」と命名しておいたのだが、彼とはその後もレース中に姿を見かければ『今年も来たよ。』と声をかける程度の付き合いだった。
今年はスタート前に彼の姿を見つけた。
『やっと会えたね。これを渡そうと思ってたんだよ。』
彼は首から赤い紐でぶら下げてある写真を外して、私に手渡した。
3年前(1997年)、レース中に会った時に「写真をくれる」ということでゴールで待ち合わせをした。
しかし、その日はスコールのような雨が降ってきたので、待ち合わせどころではなかった。
その後写真は、彼がレース中に落としてしまったそうだが、写真の裏に彼の連絡先が書いてあったので、
彼の手許に戻ってきた。
そして今度は落とさないように写真はパウチされ、レッズと同じ赤い紐に結ばれて、6年がかりで私の手許に届いた。
なかなかスタートしなくてスマン。でももうちょっと書かせて。。。
写真は「沖縄レッズ」と出会った6年前のものである。6年前というのはNAHAマラソンで初完走(前年の初出走は30kmでリタイア)した年である。
独身最後のフルマラソンでもあったし、辰吉が薬師寺に負けたのもこの日だ(あんまり関係ない)。
ゼッタイに何かいいことがありそうな、NAHAマラソンミレニアムのスタートである。
START〜10q
「沖縄レッズ」と一緒にスタートした。時代は進歩して、お互い携帯電話を持って走っていたので電話番号を交換する。
今夜は6年越しの飲み会が実現しそうである。
1q地点から走る那覇のメインストリート:国際通りで、今度は私のカメラで記念撮影をした後、
『じゃ、お互いマイペースでがんばろう!』ということで、自分たちのレースに突入した。
5q通過が45分、10q通過が1時間20分。例年と変わらないペースで3つの上り坂を迎える。
10q〜20q
いつもと様子が違うのは、坂を上りきっても足がしっかりしている。
3週間前の扇状地マラソンでは足が上がらなくて歩いた方が速かったのだが、今日は息苦しくもなければ、足も痛くない。
歩く理由がどこにもないので、15qまで走り続けた。大丈夫か?オレの足。
15q〜20qはダラダラした上り坂が続く。走っても走っても上り坂なので、ここは無理せず歩いて、20q過ぎの下り坂に前半の勝負を賭ける。
20q〜中間点は10分あれば走れる(と思う)。3時間の制限時間をクリアするためには2時間50分で20q地点を通過すれば良い。
2時間43分で20q地点を通過した後、怒涛のスパートである。
20q〜25q
軽くストレッチまでする余裕を見せて、「せ〜の」で坂を駆け下りる。100人ぐらいを一気に抜き去り、
中間点を2時間50分で通過。調子がいいので、もう少し走ることにする。
例年だったら関門突破に安心して、おにぎりやバナナを食べながら歩くランチタイムゾーンである。
25q〜30q
昨年はここで足が上がらなくなった。海を見ながら下る坂が2つあって「おいしい」区間なのに、下り坂は足が痛くて迷惑なだけだった。
今年も少し足は痛いが、お構いなしに駆け下りる。この下り坂を逃せば、次は40q過ぎまで下りはない。
30q〜35q
次の関門は31.8km地点で制限時間が4時間30分である。30kmを4時間ジャストで通過したので、制限時間クリアは間違いない。
それよりも下り坂の反動で足が動かなくなってきた。足を引きずりながら4時間20分で関門を通過した。
携帯電話でヒマ(?)をつぶしながら、タバコを吸いながら、35q地点を目指して歩いた。
30km〜35kmは今回初めて5kmラップが50分(10分/1q)を超えた。
35q〜40q
ゴールまであと7q。ゴールの制限時間まで69分。10分/1qだと1分足りない。。。
今まで5回のリタイヤは全て31.8kmの関門まで辿り着けなかったことによるもので、逆に言えば、31.8kmを過ぎて完走できなかったことはない。
それよりも40q走ってタイムオーバーじゃあ、イヤ過ぎる。足りない1分を取り返すために、
「あの看板まで」「あの信号まで」一番近くに見えるものを目標に積極的に動かない足を前に出して走った。
40km地点で残り28分。何とか10分/1qでも安心できる時間を確保した。
40q〜GOAL
ゴールの陸上競技場までやってきた。疲れ果てて、トラックを走る気力も体力も残っていなかった。
『一緒にゴールできたね!』
背中を叩かれたので振り返ると、そこには「沖縄レッズ」がいた。残り4qぐらいで追い抜いたハズだったが、
私が歩いているうちに追いついたらしい。同時にスタートした「沖縄レッズ」と「富山レッズ」は、同時にフィニッシュゲートに飛び込んだ。
その晩、「沖縄レッズ」のマラソン仲間との完走パーティに飛び入り参加した。
完走できたことも当然嬉しかったが、急に仲間が増えたこと、6年越しの飲み会ができたことが嬉しかった。
5時間57分11秒。制限時間まで3分足らずの薄氷で掴んだ栄光は、勝ち点差1で掴んだ浦和レッズと同じである。
『お前ら、そのギリギリ体質は改めるように!』
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