プレゼント

「ね、パパ、ちょっと協力してくれる?」
「ん? なんだ?」
「ちょっと立ってみて」
「おう」
「ちょっと高いなぁ。立て膝でお願い」
「これでいいか?」
「うん、そのまま」
 背中から両腕で胸回りのサイズを計る。
「おっ?」
 あちゃ。胸があたっちゃった。
 サービスサービス。
 パパがこのくらいで、アッキーはちょっと大きめだから……。
「ありがと、パパ」
「お、おう」
 メモに数字を記入して計画を立てる。

 ん? パパがすごく嬉しそう。
 ヤバッ。
「パパ?」
「なんだ? 汐」
「えっとね。これアッキーの…」
「そ、そっか、ははは、……そっか」
 あちゃー。部屋の角で背中向けて体育座りしてるよ。
 …うわっ、畳の目数えてる……。
 もうっ、仕方ないなぁ。
「ね、パパのも編んであげよっか?」
 ……。
 …。

 アッキーにプレゼントのセーターをあげると、すぐその場で着てくれました。
 パパとお揃い。
 こうしてみると、どことなく、パパとアッキーって似てる。
 でも、アッキー、もう少し喜んでくれてもいいんじゃない?
 どうしてパパとアッキー見つめあってるんだろ?
「早苗さん、変じゃないです、よね?」
「はじめて編んだとは思えないくらい、上手ですよ」
「よかったー。早苗さん、こうして見るとパパとアッキー似てませんか?」
「はいっ。そっくりだと思いますっ」
 パパとアッキーはこちらを向いて……
 叫びながら転がり回りました。
 ふたりはとっても失礼だと思います。


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初出:「岡崎朋也と汐〜父子家庭の日々〜」スレ 465〜466