ナップスタ−、JASRAC問題、日本音楽の著作権問題について、解説ホーム > 第六話の1ページ目
1、ナップスタ―とは?
ナップスタ―(napster)とはアメリカのベンチャー企業です。インターネット使用者に対し、音楽共有の場を提供していました。そのサービスが問題となって、米レコード会社から裁判所に訴えられてしまったのです。
そのサービスの仕組みは以下の図のとおりです。
結婚紹介所は結婚相手を紹介してくれるところでした。たとえるなら、ナップスタ−は、音楽紹介所。音楽を提供してくれる人を紹介してくれるのです。

2、ナップスタ―問題とは著作権問題のこと
ナップスタ―の問題とは著作権に関わる問題だと言えるでしょう。しかし、その問題は複雑です。そこで、分かりやすくするために、この問題を整理してみましょう。問題点は大きく二つに分けられると思います。
1に注目してみると、ナップスタ―のやっていることって、正しいの?と言う疑問に置きかえられます。ナップスタ−を使わない人にとっては、無関係な話ですね。
疑問を解く前に、著作権について、少し知っておく必要がありそうです。著作権そのものについて解説をします。
3、著作権についてのとんでもない誤解
著作権は有名です。しかし、多くの人がいまだに、偽物が出回るのを防ぐ権利だと考えています。確かにそうかもしれませんが、この権利には、別の意味があります。
実は、作者の正当な利益を守るために、著作権は存在するのです。
正当な利益とは、作品を配った際、得られるはずのお金のことです。
例えば、あなたが小説を書いて売ろうとします。その時、読者の一人が、コピーして無料で小説を皆に配布したらどうでしょう。500人に売れるはずったのが、他の人間が無料配布したために、30人にしか売れないということもありえるのです。
つまり、著作権は「自分の著作物と同等の価値があるもの(お金とか)を、著作物と引き換えにもらえる権利」と言えるのかもしれません。
4、ナップスタ−問題、終了?
さて、米レコード会社に訴えられた際、裁判で、ナップスタ−は、著作権を侵害しているのは個人が勝手にやっていることだと主張しました。これが上の1の問題。「ナップスタ−は著作権を侵害してるか」
ナップスタ−が個人の著作権侵害を助けているとして、裁判所はナップスタ−に営業停止を命じました。そこで、ナップスタ−は他の企業と結託して、サービスを有料化しました。
しかし、裁判所は結局、ナップスターにサービス終了を命じたのです。というわけで、一の問題はここで終了。著作権侵害については、決着がついたのです。私たちはナップスターを利用することは、もはやできないでしょう。
5、インターネット上の著作権
さて、2「ナップスタ−以外のネット著作権」が問題なのです。ナップスタ−に代わるサービスはインターネットに次々と登場してきています。ナップスタ−のような著作権侵害が、あちらこちらで登場してきます。多くの雑誌、新聞はそこで、こう主張しているわけです。
「ナップスタ−は氷山の一角だ」
私達は知らぬ間に、著作権を侵害しているのかもしれません。インターネット世界では、そう言う危険性が常に付きまとっているのです。これから、ネットで曲を聞こうとしている方は、特に注意が必要です。
また、第二、第三のナップスターが現れてきています。いずれ、ナップスターと同じ道を歩むかもしれませんが、私たちは知らず知らずのうちに、著作権侵害をしている恐れが出てきています。