13 外国救援隊空振りのこと
英国の災害救援チームは、阪神大地震発生のニュースが流れた直後、日本国外務省に対し、救援派遣の用意ありとFAXで伝えた。しかし日本政府外務省は、その後要請決定を先送りし、来てくれてもいいとなって彼らが日本に到着したのは、地震発生後一週間も経ってからである。
英国チームが現地入りしたとき、すでに救出活動はほとんど終わっていて、彼らの善意はコケにされたも同然だそうな。
|
【余 談】
Z■これは日本人が島国根性で、外人を受け入れるのに抵抗する、ということではない。日頃、変化球ばかりのキャッチボールをしているから、ストレートな善意を受け入れるのが下手なのだよ。その上、官僚機構は上から下まで、前例がないと初動に時間がかかる習性である。今回外務省は被災地の県・市から正式の要請がないので、来いとは言えなかったという。地元の役所の方も受け入れとなると人手が足りず、あいまいな返事しかしていない。
Y■似たような話は他にいくらでもある。ノースウエスト航空は、地震後、即刻災害支援を決定し、その旨日本の関係企業および旅行代理店に通知したが、何と日本側はそれに対し否定的だったという。つまり私企業の売名だと誤解される、間に合っているというのだね。それでもノースウエストは、100トン(数百万ドル相当)の物資を関西新空港に搬入してきた。JALはまだ何もしていない。民間でさえこういうことである。民間企業も大きいところでは「官僚的」に動く。
X■阪神大震災の一年前に、海の向こうのLA(ロサンゼルス)で震災があった。これと今回の震災を比較しての議論が多い。ようするにアメリカではこんなに上手にやったのに、日本人はこんなに下手だったという話である。だが、たしかに不手際・不都合はあまりにも多く、そういう啓蒙的な言説の余地はあるにしても、やはりそれには少々疑問があるね。
Z■阪神とLAの場合とは震災規模がまったく違う。LAではたとえば、災害は都心ではなく郊外を中心とするもので、被災者の避難所は数百、数万人だったが、阪神では一桁違う。被災した市民は100万以上、避難所に一時避難した者だけでも30万以上だ。これだけの規模の災害だったとしたら、LAでは事態は違っていただろう。
|