震災異聞

阪神大震災逸話集
【第5集】 番外雑話拾遺
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   1 巨大病院機能麻痺のこと
 埋立地・ポートアイランドに建設された神戸市の中央市民病院は、高度な医療設備を備えヘリポートも完備して、こういう災害時の広域医療活動のセンターとして機能するはずだった。ところが地震で自慢の高度医療設備が役に立たなかった。しかし機能不全に陥ったもっとも大きな原因は、この病院に勤務する医師の多くが出勤してこないために、人員不足で治療に手が回らないということだった。これはどういうことか、と問う声しきり。

【余 談】
X震災と地域医療の話だがね。中央市民病院は、災害時の広域医療活動のセンターとして機能するはずだった。ところが地震で自慢の高度医療設備が徹底的に破壊され、自家発電装置も給水設備も機能せず、多くの入院患者を抱えて野戦病院のレベルまで機能低下した。そんなことで、この病院のヘリポートは患者を受け入れるためではなく、逆に、重症患者を近隣地域の医療機関へ搬出するために利用されている始末だった。
Yこの中央病院が機能不全に陥った理由は、物理的被害のほかにもう一つある。それは医師が出勤してこないから、人手不足で治療に手が回らないということだ。
Zけれどそれは、この病院が埋立地にあって、橋が渡れないからじゃない。勤務医の多くが地元に住んではおらず、遠距離通勤している。というのも、中央市民病院は地元大学のテリトリーではなく、京大のテリトリーであったがために、神戸近辺に家がないやつが多かった。鉄道や道路が途絶寸断という状況では、神戸までやってくることはできない。
X神大は各学部を通じて京大の植民地。地域医療のためには、こういう京大帝国主義は百害あって一利なしという状態だったが、これは震災でその本質が露呈したということだよ。


   2 怒鳴られて戻らぬ医学部教授のこと
 ある内科教授は東大からきた男で、地域医療にはとんと関心はなく、ろくに大学病院で働きもせず「早く東京へ帰りたい」などと公言してはばからない者であったので、大学病院では「宮将軍」という渾名を頂戴していた。
 ところが震災が起こると、何を思ったか、この男が急に働きはじめ、患者からデータを採りはじめた。あまりにも露骨に患者をモルモット扱いにして、治療をする様子でもないので、同僚が、
 「邪魔だから、お前など東京へ帰ってしまえ」
と怒鳴りつけた。すると彼はそのままプイと帰ってしまい、地震後2ヶ月になるのに、まだ東京から戻ってこないそうな。

【余 談】
Z大学には人格障害者が少なくない。こいつはその例だね。倫理的な意味で、恥ずかしいやつだ。
Y現場の臨床医と、大学内研究者。こんどの震災で、医療の本質、医師たる者の本質が露呈したが、こんな呆れるやつもいた。が、一方で、死ぬほど働いたまじめな連中も多かったことは事実だ。


   3 緊急医療体制に精神科除外のこと
 地震発生直後から、大学病院の各科医局のメンバーは、万難を排して病院に駆けつけるとともに、病院全体で災害時の緊急医療体制をとったが、それにはなぜか精神科は除外された。

【余 談】
Z心のケアという言葉が流行したのは震災以後だが、その中心人物の実態たるや、ひどい話が多いね。大学病院の緊急医療体制から精神科が除外されたのは、多数の(身体)負傷者を救えということから、精神科を除外したのではない。精神科の教授は無事だったにも関わらず、地震後数日出勤して来ず垂水の家でじっとしていたそうな。
Y日頃、彼の所行に迷惑していた他科教授たちは、怒るわけでもなく、彼が参加してもどうせ邪魔になるだけだと見越して、精神科治療については他大学から応援を求めている始末だ。


   4 震災ネタで荒稼ぎのこと
 地震後早々、震災本を出版し、全国を講演に歩いて荒稼ぎしている奴が、地元大学病院の教授にいる。彼は、講演料は150万だと自慢している。

【余 談】
Zこいつは、前項の精神科教授だろ。震災で医療体制が大変なときに大学病院にも出て来ず、診療するどころか、弟子たちを連れて被災現場を見物に歩いて、ネタを探して廻っていたとのこと。震災が起きると、しめた!と思って、早速、東京の出版社と連絡をとって震災本の企画を進めて、医局員どもに指令して原稿を準備しはじめた。「被災者を放っておいていいのか」と質すと、彼は「そんな暇はない」と公言している。大学病院の任務を放り出して、「それどころではない。忙しい」と言って、自分たちの本の原稿を書くためにワープロに向かっていたというわけ。
Xだいたい、そんなに早々と震災本を出せるということが不思議だと思わないのか。救援活動をまともにやっている人間に、地震後2ヶ月で震災本が出せるわけがない。
Yただし、その内容は噴飯ものらしい。被災者救援のために、死ぬほど働いていたまじめな医者がいる一方で、これは診療放棄だね。現実にこういう連中がいるとしても、こんな馬鹿げた話にはコメント不可能だね。まことに開いた口がふさがらない。
Z東京の連中は、こいつが地元神戸でどんなことをやってきたか知らないからね。被災者救援のために走り回っていたら、本など出せるわけがない。ところが、いつの間にか、こいつが阪神大震災の心のケアの代表者みたいな顔をしている。歴史の捏造を始めるのはこういう連中だよ。


   5 好機逸失のこと
 ある作家は医師の肩書きをもっているが、今回の震災で被災地へ救援活動に行くことにし、その旨神戸の知人にも連絡してきたが、一向に現れなかった。それは取材陣と一緒に来て、これを機に売名行為に及ぶはずだったが、マスコミ取材陣に相手にされず、ようするに好機を失ったらしい。

【余 談】
Zこれは精神科医だという例の小説家のことだな。文筆の徒は、どうしてこんなに賤しいのかね。
Xだれもがそうではないが。しかし、けしからん奴がいろいろいる。

   6 行かない理由のこと
 かつてベストセラーで名を売った精神科医は、救援活動に被災地に来ないかと誘われて、「売名行為になるから行かない」と言っているそうな。だれも彼のことを気にしていないから、来ればいいのに、とは現地の話。

【余 談】
Zこいつは、甘えのなんとかという通俗本で当たりをとったやつだね。「売名行為になるから行かない」というのは、大層な理由だな。
Y要するに、臨床もできない看板だけの医者で、被災地診療をやれる自信がないのだよ。


   7 即日盗難のこと
 地震発生当日、大混乱のなか早速神戸市内のデパートや貴金属店が荒らされた。その夜大火があり、延々と町は燃えていたのである。その後もごっそりもって行かれた店は多い。

【余 談】
X地震発生当日だから、神戸都心は建物は倒壊し火災は起こるという大変な状態だった。その最中、盗みに入って持ち去るという芸当をやった連中がいる。
Zあきれるほど、迅速な行動だったな。


   8 犬小屋まで盗難のこと
 地震後貴重品だけもって逃げたが、気になって自宅に帰ったところ、家の中は唖然とする状態だった。
 家具はソファからキングサイズのダブルベッドまで消えていた。食器棚は食器ごとなくなっているし、照明器具はスタンドは言うに及ばずシャンデリアまでない。冷蔵庫もテレビもないし、カーペットも消えた。クローゼットの中の衣装は妻の下着にいたるまですべて消えており、壁に掛けていた絵画、棚の骨董も申すに及ばず。まるで引っ越しした後のようである。
 ガレージを覗くと、乗って出なかった2台の車(外車)がない。庭の犬小屋は大きくて基礎に固定していたのに、もって行かれてしまった。愛犬は一緒に連れ出していてよかった、これでは犬まで盗まれたかもしれないとのこと。

【余 談】
Yたしかに、丸ごとごっそりやられた、という話は多い。連中はトラックでやってきて、引越し屋みたいに全部持って行く。
Xあとは、もぬけのカラ。


   9 植木庭石行方不明のこと
 地震後、家財一切合切がすっかり盗まれたが、その後も、家に帰る度に物が消えている。家の中の物がなくなると、こんどは庭の植木、500kgはあった石の大灯籠、ブロンズの門扉までやられてしまった。もう残っているのは土地と家屋だけである。
 あきらめて被害届を出す気にもならないが、帰る度に物が消えているわけで、何度も侵入されているらしいので、盗賊と出くわすのがこわくて当分は家に戻れないとのこと。

【余 談】
Z一度に持ち去られるのではなく、繰り返し盗みに入られるというケースね。物があるうちは、何度でもやってくる。
Y住人はこわいから家に寄りつかない。そうしているうちに、植木庭石、石灯籠から門扉までやられた。


   10 まさかは二度あるとのこと
 住んでいたマンションが半壊状態で傾いてしまったので、数日近所の小学校に避難していたが、逃げるとき持ち出せなかった物を取りに、こわごわ自宅に戻ったところ、家が荒らされ、スーツや妻の着物、テレビ、冷蔵庫までが消えていた。
 金持ちの一戸建てでもなく、マンションは壊れているし、住居は7階なので、心配ないと思っていたのが甘かった。まさか地震があるとは思っていなかったが、壊れたマンションなのに、まさかやられるとは、二度びっくり、という話。

【余 談】
Xマンションの窃盗被害も多かった。建物が傾いて、もちろんエレベータも動かない。階段しかない。それなのに、ごっそりやられたというケースだね。
Yしかし7階の冷蔵庫どころか、12階からピアノまで持ち去ったという話もある。傾いたマンションから、どうやってピアノを運んだか。これは引越屋よりすごい。おそるべしだねえ。


   11 緊急物資空荷のこと
 緊急物資輸送車両は、行きは荷物満載で、帰りは空荷である。ところが、普通とは逆で、行きは空荷で、帰りは満載、という車がある。

【余 談】
Z緊急物資輸送車両を示すマルキン・マークは、コピーしたりして簡単に手に入る。緊急物資輸送車両を偽装するのに、苦労はない。
Y行きは空荷で帰りは満載、というトラックも、一種の緊急物資輸送車両だったのだよ。


   12 肉屋が宝石販売のこと
 震災直後から被災地に近い地域では、盗品のフリーマーケットが現れた。宝石や毛皮などふんだんに出回り、定価の一割ほどの値段で手に入るとのこと。加古川あたりでは、肉屋で宝石を売っているそうな。

【余 談】
Yこれも、すごい話だった。被災地では、救援活動のため、警察は防犯まで手が回らない。一時は、被災地の盗みは野放し状態だった。
Xその盗品が、被災地の外で出回って、それを承知で買う人もけっこうあった。買うのは女性だったね。口コミで、どこそこで売っているという情報が流れて、そこへ買いに走る。買ってきて、それを自慢していたな。
Zだいたいは阪神間の高級店やリッチな家がやられて、その盗品が貧者に回るという構図だね。ようするに、非常時の流通革命だね。


   13 娼婦健在のこと
 東門をはじめ神戸の盛り場は文字通り壊滅した。しかし地震直後から避難所周辺に娼婦たちの立つ姿がある。こんな時にも彼女たちは商売をやめていないし、つまりは需要なきにしもあらず、とのこと。

【余 談】
Xたしかに、町が破壊されてこんなときに、と思うが、彼女たちがけっこう街に出ていたのは、需要があったからだね。とくに外からやってきた連中が相手だった。
Y彼女たちも日常の業務を休んでは、飯の食い上げだから。しかし、廃墟の娼婦というところで、ちょっと絵になっていた。


   14 現金を背負って走ったこと
 震災があって、銀行員たちがめいめい大金を背負って、地震で壊れた町を自転車で走った。

【余 談】
X震災時の状況では、取りつけ騒ぎを予防するために、金融機関はふだんより余計に現金を用意する必要があった。ところが被災地では道路があの状態なので、現金輸送車は動かせない。他のケースと同様に、震災時には一番必要なときに肝心なものが使用できない。少なくとも一億ずつ現金を目的の支店に運搬する必要があった。では、どうしたか。非常時の一週間、たとえば職員たちは五、六人ずつチームを組んで一人2000万ずつ現金をバッグに入れて背負って、自転車で被災者の群に紛れ込んで運んだ。
Zそれが一番確実な現金輸送法だった。そうすることを知っていたが、見ているだけで誰も手を出した者はなかったようだ。日銀神戸支店には現金が少なくとも一兆円はある。それは知っていたが、準備不足でどうにも手が出せない。前もって地震が来るのが分かっていたら、と言っている連中がいるという話もあるね。


   15 追剥ぎに遭遇のこと
 地震後大阪のホテルに疎開していたが、家が心配なので見に帰ろうと思って、妻を乗せて近所まで車を運転して戻ってくると、道で数人の男たちに止められた。自警団でもできたのかと思い、
 「何かあったのですか」と尋ねると、
 「いや、これからや」と答える。
 容易ならぬ気配がないでもなかったが、車から出ろというので、とにかく出て周囲の様子をみていると、脇から相手が、
 「金はないか」と言う。
 その時はじめて強盗だと気がついたが、あとの祭りで、現金・カード入りの財布、腕時計、妻の首飾り・ブレスレットに毛皮のコートを取り上げられ、そして乗っていた車(メルセデス)まで奪われて、路上に置き去りにされた。警察に行って被害を訴えたが、「それどころではない」と取り合ってくれなかったそうな。

【余 談】
Z芦屋あたりに、追剥ぎがよく出たという話だね。これも、けっこうきいた話だ。ふつうの強盗ではなく、追剥ぎというところが、震災時ならではのことだった。


   16 頼むべきは極道のこと
 多少被害はあったが、家は壊れなかった。だが地震後、警備保障会社のセキュリティシステムが鳴りっぱなしで、うるさいというので切られてしまった。ガスも水道も出ないので、生活できないので疎開しようと思うが、家を空けると泥棒に入られるのが心配だ。
 すると、知り合いが教えてくれた。何某という組に頼めば、その心配はなくなると。そこで頼んでみると、引き受けてくれた。
 おかげで近所は軒並み泥棒の被害にあったが、我が家だけは何の被害にも遭わなかった。頼むべきは極道であるとのこと。

【余 談】
Y被災地は無警察状態にあったから、盗み・強盗はやりたい放題やられていた。こういうときに、頼りになるのは、警察ではなくて、極道だということだね。
Z警察は、極道に感謝状を出すべきだな。全国から右翼が集結して、三宮あたりには街宣車を並べている。被災者救援と治安維持のためだというがな、右翼がこんな役にたつ働きをしたという話は聞いた事はないな。


   17 極道ボランティア活動のこと
 神戸の極道が被災した近隣住民多数の救援活動を続けていた。全国からクルーザーで物資を運び、被災地に搬入している。それは見事な活動ぶりであったとのこと。

【余 談】
Yこれは、外国紙には報じられたが、国内のマスコミが無視している出来事だね。神戸の極道が被災した住民のために救援活動。彼らは備蓄もあったらしいが、それだけではなく全国から親分衆が救援物資を送る。海から物資をどんどん陸揚げして被災地に搬入している。
Zそれはそれは、見事な活動ぶりだったね。住民の中には「この際、臨時市長になってもろたら」と、役立たずの現役市長の代わりに元町の某組長を推挙する声もあった。
X市長は地元じゃなくて、鹿児島かどこかの出身だろ。だから被災者救援に身が入らんという批判もある。
Z助役は明石のほうの海岸で自殺したね。まじめな人だったからね。


   18 義捐金行方不明のこと
 地震後、さまざまな組織が災害救援名目で金を集めている。ある大学関係者たちも、急遽全国に声をかけて、浄財を1000万円以上を集めたが、いまだに何の会計報告もない。
 どうなっているのかときかれたこの関係者は、
 「この際だから、いいじゃないか」
と言っているそうな。聞こえてくる噂では、どうやら被災地見物にやってくる客の接待とか、自分たちの飲み食いに使ってしまったらしい。

【余 談】
Xそれもあるが、だいたい全国から集まった数千億とかという災害寄付金だね。あれはどこへ消えたのか。被災者の手に渡った金は少しだけだろ。震災後のいろんな会議や、わけの分からんイベント名目で消費された。
Zもっとひどいのは、震災関連で海外視察とかで、外遊させておった。何をいま海外視察なんだ。生活資金がなくて切実に困っている人々に出さずに、そんなことに金を支出している。
Y海外視察とか言っても、観光旅行だろ。同行した奥方連は、ブランド物をごっそり仕入れたらしい。
X火事場泥棒よりひどい話だ。どさくさ紛れの盗み、ということでは、地震後阪神間を荒らした窃盗団と変らない。災害寄付金の使途について洗ってみれば、とんでもない話が出そうだな。


   19 人間身体受信のこと
 地震前、体調が異常だったという人がある。どうも気分が落ちつかない日々が続いたり、不眠に悩んだり、あるいは尾籠な話ながら便通がなかったとか。それが地震が起こったら、体調が回復し便通も直った。よく分からないが、自分の身体は何か信号を受信していたのか、という疑問。


   20 忠犬乱暴のこと
 ある人は大きな犬を飼っていた。それはとても大きな犬で、大人の人間の二倍ほども体重がありそうな犬だった。それほど大きな犬だったが、普段は滅多なことで吠えたりしない極めて大人しい犬で、近所のアイドルになっていた。主人は仕事に行くにも連れて行くほど、可愛がっていた。大型犬なのでふつうの犬小屋では収まらないから、通勤用の車が犬のねぐらだった。
 その日まだ暗いうちから、この大人しい犬が吠えて騒ぎ始めた。あまり騒ぐので心配になって家族が様子を見に出た。するとこの犬が狂ったように暴れるので、とうとう車が転倒してしまった。
 もうその頃には、騒ぎを聞きつけた近所の人々も起きて、家の外に出てきた。その時である。地震が起こり、立っておれないほどの揺れがおさまって、人々が見ると自分たちの家が倒壊していた。
 この犬は自分が騒いで人間たちを家から呼び出し、命を救ってくれたのだと、人々はこの忠犬を賞賛しているとのこと。

【余 談】
Z地震前の動物たちの異常行動はさまざまあった。鳥たちが姿を消した、海では魚がいなくなった。前夜から犬たちは吠え続け、飼い猫は家からどこかに姿をくらましたとか。
X動物たちは、何か異変の徴候を捉えていたのだろう。たしかに震源に近い海では、数日前から海水が濁るという現象もあった。
Y地震予知については、動物に尋ねるべきこと。
X人間だって、動物の一種だ。地震前に心身の不調を訴える人があった。とすれば、人間だって予知装置になりうる。


   21 震災後妊娠多発のこと
 産婦人科医の話では、早産を含めて地震前後に異常に出産が多かったとのこと。また地震直後から妊娠が顕著に増加しているとのこと。しかしなぜ、地震後こういう出産と受胎の異常がみられたのだろうか、と首をひねっている。

【余 談】
X震災では5000人以上が死んだ。ところが地震前後に異常に出産が多かった。
Zこれは約2ヶ月後には次第に平常に戻っているから、地震の影響の一つと考えざるをえない。つまり、大量の死者が出るという異変に対する、生物学的な反応だね。


   22 閉じたものが開いたこと
 地震後被災地とその近隣で、もっとも不足した物資の一つは生理用品である。それは必ずしも買いだめ行動があったせいではない。地震以後予期せぬ受胎が多く、そのため堕胎も急増しているが、なかには相当年配の女性のケースがあるとのこと。

【余 談】
Y地震の直後、女性生理に無視できない変化が現れた。これも地震の影響か。
Xたしかに被災地で、もっとも不足した物資の一つは生理用品だった。それは買いだめ行動があったからではない。そこが注目だね。
Z地震の後、生理が突然始まったという女性が多い。地震以後予期せぬ受胎が多かったし、堕胎も急増した。そういうなかには、相当年配の女性のケースもあるらしいが、閉経したはずの女性に再び生理が戻った。そういうことは、かなり本能的レベルだね。人類の種の保存という自然の摂理の発動だな。
Y生物学的自然は、こんなときにもポジティヴに働いてくれる。生き物としての我々は希望をもってよいのだよ。


   23 とにかく、生きていくしかないこと
 死んでしまった者はかえらない。いろいろあったけど、これからどうやって生きていくか、皆目見当がつかないけれど、死んだ人のことを思うと、とにかく、生きていくしかない。

【余 談】
Y死んだ人のことを思うと、メゲてはおれない、ということだね。これが実感だよ。
X死者たちが生き残った者に、しゃんとして、生きていけと言っているんだ。
Z震災があって、けしからんこともたくさんあるが、そういう話を笑い飛ばす力はある。とにかく、生きていってほしいね。




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