1 巨大病院機能麻痺のこと
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埋立地・ポートアイランドに建設された神戸市の中央市民病院は、高度な医療設備を備えヘリポートも完備して、こういう災害時の広域医療活動のセンターとして機能するはずだった。ところが地震で自慢の高度医療設備が役に立たなかった。しかし機能不全に陥ったもっとも大きな原因は、この病院に勤務する医師の多くが出勤してこないために、人員不足で治療に手が回らないということだった。これはどういうことか、と問う声しきり。
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【余 談】
X■震災と地域医療の話だがね。中央市民病院は、災害時の広域医療活動のセンターとして機能するはずだった。ところが地震で自慢の高度医療設備が徹底的に破壊され、自家発電装置も給水設備も機能せず、多くの入院患者を抱えて野戦病院のレベルまで機能低下した。そんなことで、この病院のヘリポートは患者を受け入れるためではなく、逆に、重症患者を近隣地域の医療機関へ搬出するために利用されている始末だった。
Y■この中央病院が機能不全に陥った理由は、物理的被害のほかにもう一つある。それは医師が出勤してこないから、人手不足で治療に手が回らないということだ。
Z■けれどそれは、この病院が埋立地にあって、橋が渡れないからじゃない。勤務医の多くが地元に住んではおらず、遠距離通勤している。というのも、中央市民病院は地元大学のテリトリーではなく、京大のテリトリーであったがために、神戸近辺に家がないやつが多かった。鉄道や道路が途絶寸断という状況では、神戸までやってくることはできない。
X■神大は各学部を通じて京大の植民地。地域医療のためには、こういう京大帝国主義は百害あって一利なしという状態だったが、これは震災でその本質が露呈したということだよ。
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