深セン便り・単身赴任S氏@中国


その17 【2004年9月】 〜中国と言えばマッサージ〜

中国だからこそ味わえる楽しみの一つは、マッサージです。中国に赴任するまでは、一度もマッサージをしてもらったことはなく、家内や娘の肩揉みや腰揉みばかりさせられていました。中国に来てマッサージ店のあまりの多さに圧倒されたとともに、その気持ち良さを知りました。今では、日頃のストレス解消に欠かせないものになっています。

日本でマッサージと言えば、筋肉痛や腰痛の解消などの治療的なものか、エステやダイエットのためにするものと思っていました。中国のマッサージは純粋に疲れを癒すためのもので、生活の一部になっており、無くてはならない存在です。

街中には数百mに1件は必ずマッサージ店があり、密集地域では数店が並んでいます。でも、客引きは無く、綺麗な女性がチャイナドレスを着て、客が来るのを入口でじっと待っています。

どの店も、従業員は20歳前後の男(先生)女(小姐)で、マッサージを専門学校で勉強したプロが多いようです。殆んどは広東省以外から出稼ぎに来ている人達です。。中には、マッサージばかりしているので、親指が少し外側に曲がってしまった達人もいて、正にプロならではの職業病と言えます。
中国のマッサージには、足マッサージと全身マッサージがあり、それぞれとてもリラックスできます。小生は男なので、男性に肌を触られると何か気持ち悪くて、いつも女性(小姐=シャオジェ)に揉んでもらいますが、力の強い男性でないと効かないと言っていつも男性(先生=センション)を指名する同僚もいます。

足マッサージは、まず最初に、底に熱湯を入れてスノコ(木の台)を敷いた桶に足を入れ、バスタオルで湯気が逃げないように蓋をして十分間程度蒸らします。その間に小姐が肩や首筋を揉んでくれます。

次に、薬湯を入れた桶に足を浸けると、膝から下の部分に薬湯をすり込むように洗ってくれます。

その後、片足ずつ念入りに揉んでくれますが、最初は足の裏です。足の裏を手の親指の先や人差し指、薬指の第一間接でグリグリ押しますが、どの部分が痛いかで身体全体のどの部分が悪いか分かるそうで、肝臓が悪いとか、胃が悪いとかいろいろ診断をしてくれます。小生はどこも悪いところは無いようで、全然痛みを感じることはなく気持ち良いばかりです。

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2人部屋〜6人部屋がありますNo.55 まず足を蒸します(本当はタオルで蓋をします)No.56
《No.55》 《No.56》
2人部屋〜6人部屋があります まず足を蒸します(本当はタオルで蓋をします)

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それから足の指を一本一本揉んだ後に、手の人差し指と中指で足の指を一本ずつ挟んで引っ張ってくれますが、その時に必ずポンと音がします。この音を出して引っ張るのが結構難しくて、しばらく練習しないと良い音が出ません。

足裏の次は踵(かかと)、脹脛(ふくらはぎ)、膝の順番にマッサージをしてくれ、両足のマッサージが終わるまで約40分くらいです。

次に、生姜みたいな匂いのする小さな枕のような袋(中に漢方薬が入っている?)を膝の上に載せて湯気の出る熱いタオルを3〜4枚重ね、全体をまた厚い布で包んで10分くらい蒸してくれます。

ここまでやると、足全体が軽くてぽかぽか温かくなり、数時間とても気持ち良い状態が持続します。
一方、全身マッサージは、ベッドの上に横たわると、まず頭のマッサージから始まります。

この頭のマッサージがとても気持ちよくて、頭蓋骨全体をほぐしてくれます。次にこめかみや顎(あご)、耳を揉み終ると、首筋、肩、腕、掌(手のひら)の順にほぐしてくれます。

特に掌は、足マッサージと同じように指を1本ずつ人差し指と中指で挟んで、ポンという音を出して引っ張ってもらうと、とてもリラックスします。

それから、太もも、膝、脛(すね)、踵、足先を揉み終ると、今度はうつ伏せになります。

また上から順に首、背中、腰、お尻、太ももの裏側、脹脛の順に揉み終ると、最後にベッドの上に座り、首と肩を揉んで終わりになります。

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薬湯に浸けて洗ってもらいますNo.57 足裏をグリグリ押しますNo.58
《No.57》 《No.58》
薬湯に浸けて洗ってもらいます 足裏をグリグリ押します

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足マッサージは1時間ですが、全身マッサージは1時間コースから3時間コースまであり、最初に時間を指定すると、その時間見合いで各部位を揉む時間を配分してくれます。

こんな素晴らしいマッサージですが、料金は日本では考えられないほど安く、1時間20〜40元(280円〜560円)です。

小生がいつも行く店は、1時間だけなら38元ですが、2時間なら60元、3時間は90元ですから、1時間平均30元ということになります。
お気に入りコースは、最初に足マッサージを1時間した後に全身マッサージ2時間の計3時間コースで、毎週末お世話になっています。本当に日本では味わえない超格安の中国での楽しみです。

中国に来たら、必ずマッサージを体験されることをお奨めします。深センには、サウナやシアターがあり、豪華なソファーでくつろげる高級マッサージ店(200〜300元)も多くありますが、マッサージだけを体験するなら、街中にある普通の店でも技術レベルは変わりません。

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生姜袋に熱いタオルを重ねますNo.59 最後に約10分間膝を蒸して暖め終わりですNo.60
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生姜袋に熱いタオルを重ねます 最後に約10分間膝を蒸して暖め終わりです

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