深セン便り・単身赴任S氏@中国


その22 【2004年9月】 〜肇慶(ザオチン)『その4 端渓の硯』〜

中国に来るまで知らなかったのですが、端渓の硯(すずり)は日本でも人気があり、この硯を買うために肇慶を訪れる日本人も多いそうです。

では端渓の硯は何が良いのか? 書道をしないので専門的なことは分かりませんが、素人目にも、その彫刻の素晴らしさは分かります。
中国は日本と比べて人件費が安いので、緻密な細工を今でもコツコツと作ることができるのでしょうが、古来から石や岩を削って精巧な彫刻を作り続けてきた技術が伝承されているからこそ出来る芸術品と思います。

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鼎湖山の巨大硯No.117 118 七星岩園内の硯店(その1)No.118
《No.117》 《No.118》
鼎湖山の巨大硯 七星岩園内の硯店(その1)

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何重にも重なった網目のように立体的な彫刻は、それが石であることを考えると、気の遠くなるような作業だと思われます。とにかく、一度失敗して割れてしまえば修正ができない材料ですから、今では近代的な工具を使っているとしても、簡単に真似のできる技術ではありません。 端渓の硯と言うのは、先にご紹介した七星岩から鼎湖山に至る一帯で掘り出された石を使って作られた硯の総称のようで、端渓という場所がある訳ではないようです。

この端渓の硯のもうひとつの特徴は、目と呼ばれる白い点です。この目は、黄色や緑色をしていて、周りの黒や褐色とのコントラストで非常に目立ちます。

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七星岩園内の硯店(その2)No.119 硯の原石分布図No.120
《No.119》 《No.120》
七星岩園内の硯店(その2) 硯の原石分布図

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この目が多い方が高級なようで、その目を生かしたデザインは正に芸術品です。

また、この目が多いことに加え、色違いの白っぽい線が横切っていると更に高級品だそうです。

肇慶で売っていた硯もピンからキリまであり、値札で1個50元(約700円)の安いものから、1個18万元(約250万円)のものまで様々でした。
でも、いろいろ触ってみると、墨を磨る部分がツルツルのものと、少しザラザラしたものがあり、ツルツルで滑らかな感じがする物は結構高い値段がついていました。

今回は2度目の訪問で、前回2個硯を買ったので、何か別のものは無いかと探していたら、硯に使う石をくり貫いて作った急須(お茶を入れる道具)を見つけたので2個買いました。何れも龍が彫られたもので、ずっしりと重く確かに石でした。値段は1つ480元(約6700円)でしたが、結局2つを530元(約7400円)で買いました。

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ずらっと並んだ硯No.121 それぞれの硯に合わせて作られた木箱入りNo.122
《No.121》 《No122》
ずらっと並んだ硯 それぞれの硯に合わせて作られた木箱入り

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化粧箱に入っているものもNo.123 硯(その1)No.124
《No.123》 《No.124》
化粧箱に入っているものも 硯(その1)

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硯(その2)No.125 硯(その3)No.126
《No.125》 《No.126》
硯(その2) 硯(その3)

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今回購入した2つの急須No.127 急須(その1)全体No.128
《No.127》 《No.128》
今回購入した2つの急須 急須(その1)全体

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急須(その1)蓋が亀ですNo.129 急須(その2)全体No.130
《No.129》 《No.130》
急須(その1)蓋が亀です 急須(その2)全体

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急須(その2)尾まで繋がった彫刻No.131
《No.131》
急須(その2)尾まで繋がった彫刻

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