深セン便り・単身赴任S氏@中国


その32【2005年4月】 〜深センへの入り方〜

最近は日本から広州市への飛行機の便数が増えましたが、日本から深センへは、まだ多くの方が香港経由でいらっしゃることが多いようです。そこで当サイトにも何度かご質問戴いた、「深センへの入り方」について簡単にご紹介します。

香港から深センに移動するケースとして主に、香港空港から直接深センに入る場合と、香港中心街(高層ビルが立ち並び買物客で賑わう付近)から深センに入る場合があります。

まず香港空港から直接深センに入る場合、主に3つのルートがあります。一つは、香港空港で「蛇口」行きのフェリーに乗る方法で、深セン市西部の南山区や宝安区、東莞市に行く方が多く利用しています。但し、香港空港で飛行機から降りて人の流れに従って入国審査を通りぬけてしまうとフェリーには乗れないので、空港内の表示板を良く見て間違わないようにしなければなりません。

二つ目は、香港空港からバスやタクシーで「落馬洲」まで行き「皇崗口岸」(口岸:入出境処 イミグレ)から入るルートで、香港空港の到着ロビーを出て右に坂を下りバスターミナルに行く途中に深セン行きのバスの客引きが待っています。また深セン市内のホテルへの有料直行バスも利用できます。直行バスはだいたい100〜150HK$ですが、タクシーだと「落馬洲」まで約300HK$です。この「皇崗口岸」だけは24時間通行可能なので、早朝に香港空港を発つ飛行機に乗る場合や、仕事で遅くなった方がよく利用します。なお、香港側の「落馬洲」と深セン側の「皇崗」は離れているため、一部の直通バスを除いて、香港を出境した後に有料バスに乗り、橋を渡って「皇崗」まで行って入境します。「皇崗」は「蛇口」と「羅湖」の中間にあり、大きな展示会が頻繁に開催される深セン国際展示場(深セン会議展覧中心:Shenzhen Convention & Exhibition Center)のすぐ近くです。
一番多くの人が利用するのは次の第3の方法です。香港空港から2階建バス(A43番)やタクシーでKCR(鉄道)の「上水駅」まで行き、「羅湖」まで1駅だけ列車に乗って「羅湖口岸」から入る方法です。この方法が一番安く(バス+列車で50HK$弱)、また、「羅湖口岸」を出ると外国人客が多く利用するホテルが立ち並ぶ深センの中心街がすぐ近くです。更に、イミグレの出口に地下鉄の入口があり、各地に向かう長距離バスのターミナルもあります。なお、香港空港から「上水駅」まではバスで約1時間で、途中で1回だけバス停で止まります。このバスは「上水駅」でほとんどの人が降りるので乗り過ごすこともありません。

一方、香港中心街から深センに入る場合はKCRの列車で「羅湖」まで行くのが一番早く簡単です。KCRはビクトリアハーバーそばの「尖沙咀東」まで昨年延長されたので、高級ホテル街から直接乗ることが可能になりましたが、他の地域からでも「九龍塘」で地下鉄から乗り換え可能です。香港からKCRの「羅湖」行きに乗ると終点まで乗り換えることもなく迷うことはありません。また、10分毎くらいに出ているので待ち時間も僅かです。

香港旅行のついでに深センへの日帰り観光などを団体ツアーではなく個人的に考える場合は、KCR(列車)を使っての「羅湖」からの入境をお薦めします。イミグレを出るとすぐ前に、お土産なら何でも揃う大きなショッピングセンター羅湖商業城があり、また、一番賑やかな東門商店街にも近く買物も便利ですし、民族文化村などのテーマパークに行く場合も地下鉄一本なので、移動の際に中国語を話す必要は一切ありません。香港を出てテーマパークに行くまで、切符の自動販売機を使い案内板に従って歩けば大丈夫です。
空港からA43番のバスで上水駅に向かいます。 二階建バスからの眺めは最高です。
空港からA43番のバスで上水駅に向かいます。 二階建バスからの眺めは最高です。

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深センの入口「羅湖口岸」 「羅湖口岸」の前の羅湖商業城
深センの入口「羅湖口岸」 「羅湖口岸」の前の羅湖商業城

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3箇所からの入境の際に気をつけなければいけないのが「羅湖」の入境登記カードです。「蛇口」や「皇崗」では、中国各地で一般的に使われている黄色い入境登記カードに必要事項を書いて提出しパスポートチェックを受けますが、羅湖だけは独特の入境登記カードが使われています。具体的には健康チェック欄があるだけなのですが、日本人向けの旅行代理店で事前に配布された一般的な黄色いカードしか持っていなくてパスポートチェックを受けられず、途方に暮れている団体さんも時々見かけますのでご注意下さい。実際には、パスポートチェック付近の壁際のテーブルに置いてある「羅湖」専用のカードに書き直せば良いだけなのですが、中国語が分からない日本人はカードをつき返されて何が問題なのか理解できず結構焦ってしまうようです。 パスポートチェックが終わると、手荷物検査がありますが、検査器に通すのは大きなトランクや旅行カバンだけで、ショルダーバッグやレジ袋などに入れた小さいものは検査器に通す必要はありません。なお、トランクなど大きな荷物を検査器に通さないと、検査官に呼ばれて中身の検査を受ける場合があるので、特に問題ない場合は自主的に検査器に通すことをお薦めします。香港から深センに入る場合、生もの(肉、魚介類、卵、野菜など)は見つかると没収されます。また、CDがトランクに入っている場合トランクを開けられて検査される確率が高いようです。また、日本の週刊誌等で、女性の裸の写真が1ページでもあると没収されますので、ご注意下さい。中国では胸が露出しただけでも許されず、日本の週刊誌の写真や漫画は全て黒く塗りつぶされて売られています。
香港の入出境登記カード(2枚綴り) 「羅湖」以外で使われる入境登記カード
香港の入出境登記カード(2枚綴り) 「羅湖」以外で使われる入境登記カード"

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「羅湖」専用の入境登記カード 香港に戻る時の出境登記カードは何処も同じ
「羅湖」専用の入境登記カード 香港に戻る時の出境登記カードは何処も同じ

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目的地が深セン市内にある場合、地下鉄沿線を除いては、どの口岸(イミグレ)から入っても安全のため正規のタクシーで目的地まで移動することをお薦めします。

白タクは危険なので、深センに不慣れな方は絶対に利用してはいけません。しかし「羅湖」でタクシーに乗る場合、日本人が宿泊するホテルの多くは「羅湖」から歩いて5〜15分以内なので、乗車拒否されることもあります。「羅湖」でタクシーに乗る時は、パスポートチェックと手荷物チェックが終わり、人の流れについて歩くと建物を出て右に曲がり屋内の広いタクシー乗場に行きます。しかし、この広いタクシー乗場では、割り込みなども多く10分以上待たされることがあります。一方、あまり知られていませんが、建物を出て左のエスカレーターを上って屋外のタクシー乗場に行くと、乗車拒否の確率が低く、待ち時間もなくすぐに乗れます。具体的には、エスカレーターで昇った後、歩道橋を進むと途中に左に下る階段があり、その下にタクシー乗場があります。
深センのタクシーは乗車拒否だけではなく、料金メーターを使わずに法外な料金を要求する場合もあるので、スタートしてすぐに料金メーターを倒さない場合は、日本語でも何でも結構ですから怒りが伝わるように抗議して下さい。更に、行き先が近いと、スタートする前から法外な料金を要求される場合もあるので、その時は降りて別のタクシーに乗り換えて下さい。この時に注意しなければならないのは車のトランクに入れた荷物で、複数で利用する場合は荷物を持ち逃げされないよう一人が荷物を取出すまで他の人は車内で待っていて下さい。

深センのタクシーは初乗りが12.8元でその後0.6元ずつ上がりますが、タクシー代は日本人の感覚では非常に安価で、高速を30分くらい走っても100元(日本円で千数百円程度)前後です。なお、1元未満の端数(小数点以下)は切り捨てても構いませんし、お釣りをもらう場合も切り捨てられます。
何処にでも行ける赤いタクシー 経済特区内限定の黄色いタクシー
何処にでも行ける赤いタクシー 経済特区内限定の黄色いタクシー

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羅湖から歩いて約15分の深南路 いつも賑わっている東門商店街
羅湖から歩いて約15分の深南路 いつも賑わっている東門商店街

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