深セン便り・単身赴任S氏@中国


その50【2006年3月】 〜治安改善? 自動販売機登場〜

ガイドブックなどでは、深センは中国の中でもかなり治安が悪いと紹介されている場合が多いようですが、この数年で経済特区内の治安は急速に改善してきました。

確かに4年前に深センに来たころは、ヒッタクリやスリの被害の話は珍しくなく、強盗傷害事件の被害にあった日本人の話も何度か聞きましたが、最近はめっきり減り、夜一人で帰宅する際にもほとんど不安を感じなくなりました。

でも、それは深セン生活の中で、何が危険で何が安全かを見分けられるようになり、更に言葉も分かるようになったことが大きな要因で、初めて深センに来る方は用心するに越したことはありません。

とは言え、本当に特区内の治安は年々改善してきました。その一つの象徴が、今回ご紹介する屋外の自動販売機の登場です。
日本では、いたるところに自動販売機が設置され、いろいろなものを24時間いつでも買うことができますが、外国に行くと屋外に自動販売機があるのは珍しく、夜に何か飲みたいと思ったときなどにも不便で、日本の便利さをつくづく実感します。

外国では、無人の自動販売機はすぐに荒らされてしまうので、屋外に自動販売機があるのを見ると、欧米の人々も結構ビックリし、日本の治安の良さをあらためて感じるようですが、中国も例外ではなく、これまで自動販売機は一部のホテルの中などを除いて屋外にあるものは見たことがありませんでした。また、日本で自動販売機が普及したのは、人件費の高騰が大きな理由だと思いますが、人件費の安い中国では、自動販売機を買うより販売員を雇ったほうが安く済むというのも、これまで普及しなかった原因ではないかと思っていました。
深センに登場した路上自動販売機 歩道にポツンと立っています。
深センに登場した路上自動販売機 歩道にポツンと立っています。

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側面の公告の商品は何故か売っていません。 いろんなメーカーの商品がいっしょに並んでいます。
側面の公告の商品は何故か売っていません。 いろんなメーカーの商品がいっしょに並んでいます。

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ところが、今年の春節が終わった頃、屋外の自動販売機が突然現われました。それも店の前などではなく、道路の歩道にポツンと設置され、夜になると周りの暗い闇の中に自動販売機の明るさだけが異様に目立ち、最初は信じられない光景でした。

これはジュースの自動販売機ですが、左右に公告が貼ってあるだけで、ジュースが並んでいる正面は真っ白なまま公告など何もなくとてもシンプルです。

どんなものがいくらで買えるのかというと、コカコーラ、ペプシコーラ、スプライトが何れも2.5元(約35円)で、お茶やオレンジジュース、グレープジュースの他にお粥の缶詰も同じく2.5元です。

3.5元(約48円)とちょっと高いのが、ココナッツジュース、ネスカフェコーヒー、ミルクティーで、4元(約55円)と一番高いのが「王老吉」というちょっと高級なお茶です。
使えるお金は10元札と1元硬貨、5毛(0.5元)硬貨の3種類だけで、1・2・5元札は使えません。

この自動販売機が置かれてしばらくは、行き来する人が興味深そうにジロジロ眺めたり、缶の取出口やお釣りの出口に手を入れてみたりと、結構注目を浴びましたが、今ではもう一段落したようで、滅多に利用する人もなくひっそりと立っている様子が少し寂しさを漂わせています。

一般労働者の1日当たりの基本賃金が30元(約420円)という状況で、スーパーで買うより0.5〜0.6元高いこの自動販売機、登場するのが少し早過ぎたのかも知れません。

でも、深センの治安が確実に改善している証拠で、設置後1ヶ月経過しても荒らされた様子はありません。
お金の投入口に説明が書いてあります。 夜になると周囲は真っ暗です。
お金の投入口に説明が書いてあります。 夜になると周囲は真っ暗です。

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