昭和53年「ラ製」の広告





           1952年  6R−4  その後R−300
 
いつの頃購入したか説明書もありませんので忘れましたが、昭和53年(1978年)春の雑誌広告をみますと秋葉原価格、R−300が3万6千800円、FRG−7とSSR−1DRAKEが4万8千800円で、ICF−6700や1977年発売の6800の全波直読デジタル表示機と混在してるBCLブ−ム初期の卓上通信型受信機で、長波から中短波をカバ−しているのが当時として大きな特徴でした。殆どのBCL機は例えば PROCEED−2800は3.2〜30MHzでした。
トリオはその後1979年秋に次期製品R−1000を発売して居ります。
さて、R−300は若い方も記憶に残っていると思いますが、先日物置を整理中に懐かしくなり引っ張り出して修復し現役に復帰しました。現在の受信機と機能的に比較することは無理なことですが十数年前のアナログ機の使用感をレポ−トします。


                  総合的な感触

黒いデスク型の外観は大きく重量感があり、チュ−ニングツマミはフライ、ホイ−ルがセットされ[はずみ車]によるダイヤルの回転は重厚で最高の感覚です。バンド、スプレットは放送バンドとハムバンドが分割表示されて居ります。当時のアナログ機のダイヤル合わせは一発で目的周波数にピッタと止める(BCL)ベテランの方も居られたと聞いています。
受信周波数は175kHzから始まり410kHz〜525kHz間の海岸局、海上移動局は抜けてますが、中短波、短波はバンド切り替えでフルカバ−です。周波数の補正は500kHzのMARKERですが、なかなか読めませんので周波数カウンタ−を使用して居ります。
BFOは10pFのミゼットバリコンですが、バンド、スプレットと微妙な操作が必要ですが支障はありません。
その他RF−GAN,今では珍しいANT−TRIMも付いて居り、音質、音量はAMの帯域幅が広いせいでしょうか小型機と違い内蔵スピ−カ−の口径も大きく堅い好みの音質で迫力があります。
 
                   使 用 感
 
R−300でユ−テリテイを受信するのは今回が初めてですが、感度については現在の受信機と極端に差はないように思いますが、同調にはかなり手間が掛かるだけです。
長波の海上、航空標識局の316kHz(金華)と373kHz(館山)付近に中波の被りがありますが、その他はAN−1を使いAMでFRG−100より良好に受信できます。
ロ−パスフイルタ−を使用したならよりFBでしょう。残念ながらクラニシのLPF−05は生産も終わり在庫もないとのこと自作以外に方法はないようです。太陽黒点の活動の関係もあり、長波のワッチはこれからが楽しみですが、最近変わってる思われる詳しい資料(周波数)が見当たらないので苦労します。
500kHzは表示周波数からかなり外れてますがビ−トもなく一応は受信可能です。JNN,JCS等々国内海岸局の待ち受け受信も実用になりそうです。ワッチの時間に入感するチャンスも少なく苦手なものですからじっくりとはまだ聞いて居りません。
NAVTEXはBFOのお陰で素早く同期が取れ、国内5局は受信できて居ります。
私が主にワッチしてる中短波帯の路測ラジオ、海上交通情報、船舶気象、漁業無線等のUSBもほどほど上手く復調し問題ない感度です。ICF−2001Dのような中短波帯の感度差のないことも発見しました。何故か解りませんが、むしろFRG−100よりTVバズノイズも少なく聞きやすいことは確かです。BCLデジタル選局万能の時代にこのようなユ−テリテイに対応できるBCL機に、今まで気がつかなかったことが悔やまれます。ICF−2001DはRD−9830の増幅回路を入れないと聞こえませんでした。
アンテナはLW14mを使い、AN−1は相性も良いのですが中短波帯には混変調が多くで使用できませんでした。
短波帯はその昔リスナ−1を使いCBや28、29MHzが、ガンガン入った記憶があり高い周波数でも感度は平均してるようです。普通短波のCWの場合は、AN−1では混信等障害がありますので、ATTを−20dbの位置に、電圧も下げて居ります。
 
                   その他雑感
 
配線図もありませんので、詳しいことは解りませんが、バンド切り替えによる周波数の誤差が生じてもテンキ−のないデジタル機より極めて便利です。
機能満載のデジタル機であってもユ−テリテイの受信にフルに活用することは私の場合あまりありません。
選択度や安定度は遥かに劣るとしてもサブのサブ受信機として有効に動いてくれます。業務機や上を見れば限りがありませんが、受信方法の改善や付属機器の使用で周波数表示や同調を取るのがが不便ですがその分だけ楽しめる捨てがたい受信機です。
棚の奥に入っている昔のBCL時代の受信機を、現在の感覚から今一度見直すことにも面白いと思います。一部の限られた周波数のワッチには何ら不足は感じません。デジタル選局の犠牲になったR−300ですが、ダイヤルタッチの妙味は忘れられない感触です。
 
又、現在の主力受信機FRG−100の放送波バンドとアマバンドを除いた周波数帯の感度はどうなっているでしょうか? 今回R−300を修復使用して痛切に感じました。



TR−1020 FRG−100の受信記録

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