(H29年10月31日記載)
屏風岩から三江線の汽車に手を振ろう! (江津市桜江町大貫)
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屏風岩(高さ約38m、幅約25m)
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屏風岩からの眺め(標高約340m)
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最近は、もろもろの事情で自然館関係のことができない状況にありますが、それでもイレギュラーで自然館関係のことに専念できる日もあります。 先日、久しぶりに屏風岩へ登ってきました。 屏風岩は、自然館からそれほど遠くないところにある岩城山という甘南備寺山山系にある大露頭です。 紅葉の秋を迎え、近く「桜江の火山跡を歩く観察会」をやろうと思ってその下見に行ってきました。
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← 屏風岩から見た雲界面の躍動(写真を早送りして表示)
屏風岩からは江ノ川が一望でき、江ノ川流域に発生する霧や雲海を間近に観察できる絶好の場所です。 しかし、去年から一回も観察しに来てません。 雲海は早朝まではほとんど移動しませんが、だんだんと太陽が高くなって気温が上昇してくると活発に移動を始めます。
三江線の汽車に手を振る →
三年前の秋、市内在住のお医者さんや市役所職員の方々総勢四人で屏風岩へ登山しました。 眼下には三江線沿線も一望でき、ちょうど汽車が通ったのでみんな大喜びで手を振ってみたりしました。
最近は、三江線関係のイベントが大変多いですが、当館としてはぜひ、”屏風岩から三江線の汽車に手を振ろう!”という「桜江の火山跡を歩く観察会」をやってみたいのですが、実際には大変困難な観察会なので無理かもしれません。 しかし、いかに逆境にあっても個人立の意地を見せなければ、と思います。 頑張りたいものです。
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江津の自然関係の展示(平成28年10月) → (三瓶青少年交流の家)
当館は毎年、三瓶祭りで青少年交流の家に当館の展示をしていたのですが、今年はもろもろの事情で展示できませんでした。 去年に引き続き今年も江津の自然関係を展示して江津の自然の特色を少しでも宣伝したかったのですが大変残念でした。
大田市は市内の各所にすぐれた観光資源が多くあるという理由もあって、博物館関係・社会教育関係の活動が非常に活発です。 関係者の方々は非常に熱心で、そして誠意ある人達が多いというのが筆者の長年の感想です。 四年前のちょうど三瓶祭りがあったころに、三瓶自然館で江津の自然関係の写真を展示してもらったことがありました。 廊下づたいの壁に数十点の写真を展示しただけの簡単なものでしたが、写真の印刷やネームプレート作り、看板作りなどみんな無料でやっていただいた。 我が郷土江津市では、とてもあり得ないことでした。
江津市というところは、博物館関係・社会教育関係の活動が大田市などから較べれば大変プア〜だと思います。 大田市のような強力な観光資源がないからだと思いますが、しかし、ものの価値というものは最初からあるというものではなく、不断の努力によって見出していくもの、発見していくものだと思います。 なければ身銭を斬ってでも探し出す!、少しぐらい自分自身を犠牲にしてでもやってみる!、 こういった気合がなくては・・・・・、という気がします。
今でこそ三瓶には、三瓶自然館や埋没林展示施設があり、多くの観光客を集めていますが、これらの施設の誕生には元高校教諭の松井先生(故人)の学生のころからの長年にわたる三瓶地質の調査研究の成果があったからです。 松井先生の身銭を費やした長年の努力の賜物として、これらの施設ができたのであることをもっと世間の人達は自覚してほしいと思います。 なんでも最初からあるというものではないはずです。 不断の努力の結果として実現できるものであるはずです。
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カルデラ陥没の縁(フチ)・・・高角不整合の直接の境界を歩く (江津市桜江町上谷〜沢ノ田)
最近はフィールドの発見学習がほとんどできない状況にありますが、それでもたまにイレギュラーで日中の間十分に地表踏査ができることもあります。
 先日、自分のライフワークとも言える”桜江層群コールドロン”のカルデラ陥没の縁(フチ)と確信しているところを歩いてきました。
右の写真のAの露頭はデイサイト質の溶結凝灰岩でBの露頭は安山岩質の結晶質凝灰岩ですが、残念ながらこれらの境界付近は窪みになっていて谷川の土砂に埋まって水面下にあり、境界を直接観察することができません。
同じカルデラ陥没の縁(フチ)であれば、江ノ川流域にもあるのですが、下位層順の層と上位層順の層とが同じレベルのところにあってもその間に安山岩などが貫入しており、直接の境界(断層境界)はありません。 これに対して上谷〜沢ノ田付近には、上位下位の層同士が高角度の急斜面で接した高角不整合の境界か、あるいは面なし断層で接する断層境界があると確信しています。 しかし、残念ながらこの付近もどこもかしこも露頭状況が悪く、この境界を広範囲に追跡していくことができないので、実際のところは確信しきれないのが本音です。
数千万年前、我が郷土にも何千mも空高くカルデラ壁がそびえていた時代があったのか、今自分はこのカルデラ壁の直下を歩いているのかと思うと,
なぜかしら心の武者震いを感じました。 この感動を我が郷土の人達にも味わってほしいものです。
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← 朝鮮半島からの不法侵入者を見張っているわけではないです
数年前、浅利の海岸を踏査していたとき、警察官から朝鮮の特殊工作員と間違えられたことがありました。 確かに自分には、そんな雰囲気があったのかもしれないです。 しかし、最近は警察官も悪いことをずいぶんしているので、警官自体も信用できなかったです。
最近は当館の軸である”フィールドでの発見学習”がほとんどできないのが残念ですが、やはり当館は、郷土の自然をテーマにした野外発見学習を中核にした博物館施設であり、これが当館の最大の特色です。 とかく世間の博物館や美術館施設は、よそから「お宝」を借りてきて展示して多くの観覧者を集めようとしているわけですが、当館は見てのとおりのトタン屋根の小屋みたいなとこなので、そんなことができるわけないし、自分自身そういうことをやりたいとも思ってないです。 当館のこれまでの「血と汗の結晶」のようなものを観たいという人達にだけ来ていただければと思っています。
しかし、最近はプライベートな事情でフィールドの発見学習よりも机上の発見学習の方がだんぜん多くなっています。 当館は地質関係ばかりやっているように表面的には見えますが、実際には従来から天文や気象、基礎科学としての数学・物理・化学の関係もコツコツやってます。 今は、こういう方面の発見的学習を机上でコツコツやっているわけですが、やっぱり机上よりもフィールドで汗と泥にまみれながらも体力と頭脳の両方を使った発見学習の方が好きです。
当館を開設して20年が経ち、このHPを開設して17年弱が過ぎました。 地域の自然史の情報発信の基地となりたいという思いでコツコツやってきたわけですが、しかし、現実は厳しく、これからはプライベートな事情もからんで、増々困難になっていくような感じであります。 卒論や修論で大学生達(現社会人)がやって来ていたあの頃、自分は大学生達からたくさんのことを学ぶことができました。 また、中学生の女の子(現大学生)が自由研究でやって来ていたあのころ、自分は忘れかけていた若い頃の夢をもう一度抱くことができました。 あのころが大変懐かしいという感じです。 これからもコツコツではありますが、30周年に向けて頑張り抜きたいものです。
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