いざ、出発↓
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当館から車で40分くらいで三江線の線路脇にある銅ヶ丸精錬所跡に着きます。 地図だけを頼りに鉱物採集に出かけた人の多くは、ここが鉱山跡だと勘違いしてしまう。ここは精錬所跡で、鉱山からは尾根づたいに鉱石を運んで来て、ここで精錬して銅を抽出していた。
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田水川に沿った道路を車で700mくらい行ったところで車を置いて、そこから鉱山へ続くさらに支流の沢を歩きだす。 なぜか沢に転がっている石ころの表面には緑っぽい植生が付着している。
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さらに沢づたいの林道を鉱山へと歩く。
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鉱山に近付くと最初の坑道が目に入る。 坑道口は閉鎖されていて、そこから地下水がとめどなく流れ出ている。
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この地下水は、もしかして鉱脈中の黄銅鉱が溶け出ていて硫酸酸性になっているのではないかと期待してペーハー試験紙とBTB液を使って調べてみた。 しかし、ご覧のとおり色は緑色、中性である。 現実はきびしい。
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坑道口からの地下水が沢へ流れ出る途中の岩壁には、緑っぽい泥状の鉱物が付着している。 まるで絵の具を岩壁にぶちまけたような状況である。
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岩壁の真下に転がっている石にも泥状の鉱物が付着している。 ご覧のように簡単に剥ぎ取ることができる。
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時計皿に希塩酸(4NーHCl)を入れ、これに石の表面から剥ぎ取った緑色の鉱物を浸すと簡単に希塩酸に溶ける。 ある程度溶けてから鉄片(鉄製のカッターの刃)を液の中に漬けてみる。
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漬けて間もなくしてから鉄片を液から出してみると、鉄片の表面が銅メッキされていることがわかる。 10円玉と同じ色である。 緑っぽい鉱物には、たしかに銅が含まれていることがよくわかる。
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鉱山周辺には、地下水が流出しているところならどこでも緑色や青色の泥状の鉱物が見られる。 実にエグイ光景である。
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もしかして、この地下水は酸性になっているのでは、と思ってBTB液で調べてみるとやはり緑色、中性である。 どうやら、かつての足尾銅山鉱毒事件に相当するような公害はなさそうである。
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さらに沢づたいに歩くと、ようやく鉱山らしい光景が開けてきた。
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沢に沿った山斜面を少し登ると、そこはまさに銅ヶ丸鉱山であった。 まるで別世界にきたような感じに浸ることができる。
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ギラギラした光沢を放つ鉱物が密集している鉱石。 ずっしりと重い。 ヘビーである。 蛇はいなかった。
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ヤケのつよい石をハンマーで割ると、硫黄臭がして中から金色をした鉱物が顔を出す。 ただし、金ではありません。 あしからず。
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鉱山の岩壁には、淡い青色をした粒状の鉱物がたくさん付着している。
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この淡い青色をした粒状の鉱物を岩からシャーレに掻き取る。
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これに水をくわえると、この粒状の鉱物は水に容易に溶けてしまう。
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水に溶けて青色の溶液になったところで、鉄片(鉄製のカッターの刃)を液に浸してみる。
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すると、たちまちにして鉄片の表面は銅メッキされる。 まさに10円玉と同じ色。 岩壁から掻き取った淡い青色の粒状の鉱物は銅を含んだ水に溶けやすい鉱物であることがわかる。
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さらにペーハー試験紙でペーハーを調べてみる。 すると黄色に変色し、弱酸性であることがわかる。 なぜ弱酸性か、これが問題だ。
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ごくまれに緑っぽい鉱物の中には、希塩酸(4NーHCl)をつけると泡をさかんに出して溶けるものがある。
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さらに鉱山山頂を目ざしてガレキの斜面をよじのぼる。 この斜面は上級者コースか。 まるでMスキー場のラビットコースのようだ。
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ガレキの中のところどころに深い青色をした柱状~板状の小さな鉱物の集合が見られる。 この一部を掻き取ってシャーレに入れ、これに水をくわえて見る。 しかし、まったく溶けない。 なるほど。
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山頂付近から眼下を見下ろす。 まるでMスキー場のラビットコースのようだ。 急斜面小回りで滑べって降りたくなる心境である。 急斜面小回りのエキスパートの登場だ。 といっても誰も出てこん。
ケガをせんうちに早く降りて帰ったほうがよいようである。 さすがにここまでは救急車はこない。 納得。
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