2000年4月28日 ウイーン

 

エールフランス機で関西空港から12時間半後、パリに着いた。

時計を7時間戻す。

オーストリア航空に乗りかえてウィーンに到着したのは23時。

日本時間で30時(AM 6)。かなり疲れていた。

 

日本で予約したホテルへ向かうべく西駅行きのバスに乗りこんだ。

 西駅からTAXIに乗り「パークホテル」と告げた。

正確には「パルクホテルシェンブルン」と言うべきだったが

Shönbrunが読めなかったので省略した。

TAXIの運転手はドイツ語でいろいろ話しかけてくるが、まったくわからない。

 オッサンは違う方向の路地に入り込み、「おまえの発音が悪いから

パルケンだかパークリだとかいうホテルと間違えたやんけー、全く逆方向でっせー」

と大げさなポーズをして嘆いて見せた。観光名所にはこの手のオッサンはよくいる。

最初からぼる気だったのだ。

結局80s(オーストリアシリング)ぐらいで行けるところをメーターどおり183s出せと言う。

80s払ってTAXIを降りたいところだが、疲れていたのでけんかする気力もなく素直に払った。

100s(800円)ぼられた。

 

4月29日 Prague Czech Republic

 

早朝、シェンブルン宮殿へ行ってみた。

広大な庭では多くの人々がジョギングしていた。

リスがいる。小さな日本庭園もある。

 

南駅でサンドイッチを買って、ベルリン行きに乗りこんだ。

プラハまで2等車で510s(4080円)

 20分後、パスポートチェック。

こちらに来て初めてパスポートに判(列車のマーク)を押された。

チェコに入国。

 

列車は豊かな森や、平原をのんびりと走る。

広大な菜の花畑もある。

 

プラハ ホレショヴィツェ駅に到着。

5時間かかったが大して疲れていない。

1kc(チェココルナ)は約3円。

 

ホテルはトムクルーズの“Mission Impossible”の舞台になった

「カレル橋」付近と決めてメトロに乗る。

 

 カレル通りは観光客で混雑していた。

ホテル探しの前にとりあえず、からくり時計を見に行った。

おびただしい観光客の群がからくり時計に注目して

17:00を待っているのに気づきギョッとした。

大袈裟ではなく5000人はいただろう。

嫌な予感がした。

 

からくり時計を見たあと大急ぎでホテル探しを開始。

予感どおり、その付近のホテルはどこも満室だ。

ドミトリーから5つ星まですべて当たってみた。

最大室数のヒルトンもだめだ。

ツーリストオフィスのホテル案内も長い行列になっていて

しかもまったく前に進まない。

他のバックパッカーも焦っているようだ。

非常に厳しい状況だと言うことがわかってきた。

急ぎ足で探し続けた。足がパンパンになってくる。

 

地下鉄の駅

 

地下鉄A線終点のDejavick駅で降りて

町外れのホリデイインに望みをかけた。

ここがだめだったら駅前の公園で野宿になるだろうと覚悟する。

 

ホリデイインのお姉さんは申し訳なさそうに満室だと答えた。

「他のホテルを紹介して下さい・・・」

とこれまで何度も繰り返してきたセリフを言ってみた。

そこがなければ、どこでもいいから寝かせてくれと懇願するつもりだった。

別のホテルに電話してくれたところ、空きがあったので予約してもらう。

 

TAXIで山の上のホテル「ズラタ」にたどり着き

シャワーを浴びてビールにありついたとき、既に8時を過ぎていた。

 

重いリュックを背負って、3時間も歩き続けてホテル探しをしていたのだ。

朝のシェンブルン宮殿を含めると

今日1日で少なくとも20kmは歩いただろう。

 

昔、夏のアムステルダムでも似たような状況があったことを思い出していた。

だがあの時は値段の高いホテルなら空きがあった。

プラハは観光客数に対してホテルのキャパが少ない。

旧社会主義国の特徴らしい。

 

4月30日(日)プリュゼニュ

 

AM5、山鳥のさえずりで目が覚めた。

ホテルが山の上にあるため鳥が多く、気持ちが良い。

かなり辺鄙な所にあるようだ。

早朝のカレル橋を見に行くことにする。

森の道路を歩いて下り、駅に着いた。

地下鉄は早朝から動いていたようだ。

カレル通りはそこここで酔っ払いの若者がたむろしていた。

からまれないようすり抜けて、朝焼けのカレル橋を堪能する。

 

チェックアウトしてホテル近くのバス停からバスに乗り、駅に着いた。

運転手に金を払おうとするといりまへん、と言うので払わずに降りる。

なぜか誰も払っている人はいない。ただなのか?

 

地下鉄は犬もOKだ。

駅名は〜コフ、〜スカ、〜ホフなどがあり

ロシア語の影響下にあることを感じさせる。

 

列車でピルスナー発祥の地Plzenに向かう。

1時間半も乗るのにたった74Kc(220円)だ。

チェコは物価が安い。

 

サンドラ・ブロックに似た美人が前に座った。

彼女はすぐに眠りだした。

ミニスカートからパンツが見えていたので

ちらちら見ているうちに時間が過ぎた。

 

プリュゼニュに着く。

簡単に1軒目の4つ星ホテル「セントラル」に

チェックインできた。(1500Kc=4500円)

観光客はかなり少ないようだ。

ビール博物館へ行った。

ビールが飲めるものだと思っていたが飲めない。

近くにいた作業員のオッチャンに「ビールが飲みたい」と言ったら

近くのBARまで連れて行ってくれた。

そこのビールは確かにうまかった。

しかも安い。21ck(60円)。

チェコがビールの本場とは知らなかった。

レストランでヒレカツとビール、ライスを注文。130ck(390円)

この街はまったく平穏な街で物価が安い。気に入った。

チェコで最も高いと言う教会の塔に登った。

その後ホテルに戻って昼寝。

窓から見える広場のコンサートを聞いていたら、いつの間にか眠ってしまう。

夕立があったようだ。

 

5月1日(月) レーゲンスブルグ

 

Zurich行きに乗り、Regensburgへ向かう。

burgは城、bergは山の意味だと知る。

ドイツに入るためパスポートチェックがあったが印はない。

ドイツに入国した。

 

チェココルナをすべてドイツマルク(DM)に交換する。

1DMがいくらなのかよくわからない。計算では1DM=53円くらいか。

小ビールは4DM(200円)。チェコの5倍になった。

 

Regensgurgに着きホテルを決めた。

ドナウ川沿いの店でソーセージを食べる。

ドナウ川

 

レストランで季節ものの白いアスパラガスを食べた。

うまい。

また、ドナウを見に行く。

8時半夕暮れ、1日が長い。

 

TVで吹き替えシネマをやっていた。

ニコラスケイジが、ショーンコネリーが、リーリンチェイが

「イッヒ・リーベ・ディッヒ」と言う。変な感じだ。

アジア人はまったく見かけない。

 

5月2日 ミュンヘン

 

ミュンヘン行きに乗る。38DM。

ミュンヘンの巨大な博物館へ行く。

ライト兄弟の飛行機から船や電車などすべての乗り物の歴史、科学の歴史

などおびただしい量で全部回りきれない。

 

路上のレストランで白ビールを飲みつつPM9時のからくり時計を待つ。

ここでも多くの人が待っている。ビールが売れる。

からくり時計の経済効果は大したものだ。メルヘンだ。

 

ドイツ語を覚える。

uhrzeit ウーアツァイト 時刻
zug ツーク 列車名
2kl. ツバイ クラッセ 2等車
ankunft   到着
abfart   出発
haupt bahnhof   中央駅

 

5月3日 ザルツブルグ

 

Salzburg行きに乗る。

Salzは塩の意味。

 

また国境を越えてオーストリアに戻ってきた。

パスポートチェックはない。

 

ザルツブルグは観光客で込んでいてホテル探しに少し難航する。

日本人も多い。

 

5月4日 ウィーン

 

Wien行きに乗る。

3時間40分の久々の長距離だ。

 

ホテルを決めて

通りでバイオリン、サックス、ペルー音楽など

各種音楽家や大道芸人を見て過ごす。

 

立派でしかも個性的な犬を散歩している市民が多い。

しかも犬はおとなしくよくしつけられている。

 

5月5日

 

8〜20時まで乗り放題券を買い観光する。

トラムはジジ゙ババだらけで座れる雰囲気ではない。

しかも彼らはデブが多い。食べすぎだろう。

切符を買っている様子はない。ただか?

 

ウィーンの森やモーツアルト、ベートーベンなどの墓を見に行った。

ドナウ沿いの草むらで白鳥を見ながら寝転がって日向ぼっこする。

最後の夜、ホテルの前のBarで

美人のウエイトレスがしゃべりかけてきた。

 

彼女はユダヤ人で

僕がプラハで撮ったシナゴーグ(教会)の写真を送って欲しいと言う。

送る約束をしてアドレスをもらった。(送ったが返事は無い)

 

ビールやワインにも飽きたのでスミノフブラックラベルを飲む。

ロシアが近いことを感じる。

 

5月6日

 

早朝、教会で礼拝をしたあと

駅前の公園のベンチで寝転ぶ。

樹木が巨大で森のようになっている。

歴史を感じる。

 

野鳥も多い。池にはカモがいっぱいいる。

婆さんが餌をやりにくると

カモがクワックワッと鳴いて集まってきた。

 

空港のエールフランスの窓口でバウチャーを差し出すと

ウィーン12:50発のパリ行きが欠航(AUSFALL)だという。

 

シャルルドゴール空港 に続く