まずは家計簿
なにはともあれ、家計簿をつけましょう。倹約をはじめる前には、どの支出が削れるのかがわかります。倹約をはじめた後には倹約がどれぐらいうまくいっているかがわかります。
倹約をはじめる前には、自分がなににどれぐらいお金を使っているかを知る必要があります。ほとんど支出がない項目や、必要最低限しか支出のない項目を減らそうとしても、それは無理というものです。やるなら、支出の多い項目、無駄遣いの多い項目からです。
倹約をはじめた後には、どれぐらいうまくいっているかがわかります。うまくいっていないときは、どの部分を注意すればよいのかがわかります。もっと大事なのは、倹約しすぎているときにそれがわかることです。短期決戦の場合は別ですが、長く続けようと思うなら、調子に乗ってやりすぎることは避けなくてはなりません。長い目で見ると必ずどこかに無理が来ます。
家計簿をつけるならパソコンソフトがお薦めです。このページをパソコンで見ている方は家計簿ソフトを買ってくるだけで OK です。わたしの使っているのは A.I.SOFT の「うっかりママの家計簿」というものです。入力するだけで、週計、月計、年計まで出てきます。銀行口座も管理できて、公共料金の請求書をきちんと入力しておけば自動引落の口座にいくら入金しておけばよいのか1円単位でわかります。資産の合計がすぐ出せるので、貯金通帳の残高を電卓で叩かなくともいつでもにんまりできます (^^;。
わたしは、使っていた日本語入力システムがたまたまこのソフト会社のもので、ソフトとサポートの質に満足していたので同じメーカのソフトを選びました。実際に比べたわけではありませんが、雑誌の評価記事を見ると、基本的な機能についてはどのメーカの家計簿ソフトも大差無いようですので、自分で気に入ったソフトを買われるのが良いと思います。
家計簿を長く続けるコツは、細かい金額は気にしないことです。1円単位の端数まで合わせようとするとかなりエネルギーを使い、あわないと大きなストレスになります。千円単位であわないときは記憶を探って思い出す必要がありますが、細かい数字はあきらめましょう。
それでも、家計簿と財布の中身はぴったりあった方が気持ちがよいので、パソコンの近くにジャムの空きビンをおき、そこに小銭をいくらか入れてあります。家計簿と財布の中身があわないときは、そこから小銭を出し入れして帳尻を合わせています。
目標を決める
家計簿をつけて何ヶ月か過ぎると、正確な自分の財政内容がわかってきます。家計簿の中身を見ながら目標を決めましょう。
目標は、自分のやりたいこと、ではなく、実現可能なものにします。ベンツに乗りたいとか、マンションが欲しいといった目標をたてても、そのための計画が実現不可能では意味がありません。「節約生活のススメ」でも、最初、住宅ローンの返済期間をゆとり返済が終わる5年以内を目指していましたが、「が、返済計画表を何度書いてみても5年というのは現実的に無理と断念し、実現可能と思われる」7年間にしています。
お薦めは、確実に実現できるあたり、です。どう見ても無理な目標はやる気が失せるので論外としても、問題は、少し無理をすればなんとかなりそうな目標です。短い期間なら多少の無理も続くでしょうが、いずれにしても無理は無理です。長い間は続きません。少し難しい目標は努力すれば実現でき、達成感も得られるのですが、これをずーっと続けていくことは難しい。節約が手段から目的にかわり「倹約が趣味」となれば楽しむこともできるでしょうが、そうでなければいずれ燃え尽きてしまいます。
最初は支出割合の大きい項目の支出を何割か減らす、あたりから始めるのが無難です。
最初は「ならし」
家計簿はつけた、目標は決めた、さぁ、これからは目指す道を一直線に、と頑張るまえにもう少し「ならし」をします。
毎月ではなく、もっと長いスパンの支出というのが意外と多くあります。固定資産税、ボーナス払い、自動車税、年払いの生命保険、車の車検、年末年始、盆休み、法事、etc...。
一般に支出は増えますが、収入は増えません。計画からもれている支出がパラパラと出てくるうちは、計画通りには行きません。できれば一年、最低でも半年は「ならし」をしたいところです。
とくに、何年にもわたるローンを組んだりする場合は、途中で破綻しないためにも必須の項目です。
優先順位をつける
人生、平々凡々と暮らしていてもいろいろとあるものです。
遠くに住む友人の結婚式、寒い朝に突然昇天してしまったバッテリー、ボーナスカット、お安くなったギガヘルツ CPU、親戚の不幸、凍りついた水道管、お買い得セールのアルミ+タイヤのセット、突然やってきた海外旅行のチャンス、最新のテクノロジーを搭載した新製品、暴落したメモリー、9,800円になったドリームキャスト、 etc.etc....
それが望むものであれ望まないものであれ、予定外の支出は必ず出てきます。しかし、許すかぎりの予算をこれらに使っていては、とてもお金は残りません。倹約は結局は我慢です。
けれどもすべてを我慢していては、すぐに限界が来てしまいます。まんべんなく少しずつお金を使っても充分な満足感が得られないので駄目です。支出に優先順位をつけて、高い満足感を得られるものを必ず一つ以上作りましょう。
「節約生活のススメ」のなかで、山崎さんは洋食器、だんなさんはオーディオにかなりのお金を使って高い満足を得ていると書かれています。
わたしの場合、冬場のスキーがこれにあたります。さいわい、ニセコ、札幌国際の日帰り圏内に住んでいるので、一回一万円でおつりがくるのですが、それでも回数が増えるとかなりの出費になります。ですが、これは北海道に住む地の利であり、これを我慢してしまうと冬が憂鬱なものになってしまうので、時間と体力の許すかぎり、お金のことは考えずに行くようにしています。
また、年末調整や、急な仕事の残業手当て、業績好調による特別賞与など、予定外の収入も極めてまれにあったりします。
これらは予定外の収入ですので、全部使ってしまっても計画には影響を与えない、はず、です。しかし、「やった、ラッキー」といってパァーと使ってしまうのも能が無さすぎます。かといって全部を急な出費などのための予算としてため込んでしまっては何のために働いているのかわからなくなります。
これもやはり状況を見ながら、貯めると使うに割りふるのが長く続けるコツです。計画が順調に進んでいるときや、お金を使いたいという欲求が膨らんでいるときは多めに使い、計画が順調に進んでいなかったり、欲しいものも特にないときは多めに貯める、などの切り替えをしましょう。
とくになにも無いとき、わたしは、半分貯めて半分使うようにして、普段我慢している食べ物屋さんに行ったり、少し待てば安くてよいものが必ずでるパソコンの部品を買ったりしています。