本棚から一掴み


わたしの本棚から

ジャンルに関係なくお気に入りを紹介していきます。

他人の本棚って...
 本棚をのぞけばその人の趣味や考え方がかなりわかるような気がするのですがいかがでしょうか?
 あまり意識したことは無いのですが、読書はわたしの趣味の一つのようです。読まないときは全く読まないのですが、読みはじめると完全にはまってしまいます。
 このサイトのもう少し奥にあるところを知りたい、というかたはここで紹介する本を参考にしてみてください。

タイトルは山下達郎さんのラジオ番組「サンデーソングブック」の中のコーナーからお借りしました。

本棚から一掴み
節約生活のススメ「社会調査」のウソ奇術探偵
曾我佳城全集
チーズは
どこへ消えた?
お金持ちになれる
黄金の羽根の拾い方
マネーロンダリング クーデター<COUP> ツキの法則


                                                        ご意見はこちらまで。

更新履歴
2004/02/29ツキの法則
2004/01/11クーデター<COUP>
2004/01/02マネーロンダリング
2003/12/23amazon のアソシエイト・プログラムに参加。
2003/12/20お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方
2002/06/27チーズはどこへいった
2001/02/04奇術探偵 曾我佳城全集
2000/12/04このページ、公開。「節約生活のススメ」「「社会調査」のウソ」から

著者山崎えり子 cover
出版社飛鳥新社
定価1400円(外税)
ISBNISBN4-87031-344-8
節約生活のススメ

 やはり一番最初に紹介するべきはこの本でしょう。
 どこにでも書いてあるような紹介文ではおもしろくないので、恐らくどこにも書いていないと思われる読み方を紹介します。

 「こんな生活はできない!!」と思われたあなた。この本をよく読み直してください。結婚前の筆者は、バブルの申し子のような金づかいの荒い生活をしています(独身のころに着ていたブランドものの洋服をリサイクルショップに出したら30万円になった!)。掃除もあまりしていないようです。恐らく料理もほとんどしたことが無いのではないでしょうか?
 結婚したあとでも、2年も家探しをして35年の長期ローンを組んで2000万円以上の買い物をしたというのに、住宅のローン支払い総額を知ったのは、契約が全部終わって銀行から分厚い「ご返済予定表」が届いてからです。

 こんな筆者が、いくつかの出来事をきっかけに劇的に生活を変えていきます。

 この本は節約のテクニックを得るための本ではありません。
 筆者、山崎さんの変身の記録です。

ちなみに、検索エンジンに本のタイトルを入力するときは、「ススメ」がカタカナになっていることに注意


著者 谷岡一郎 cover
出版社文藝春秋・文春新書
定価690円(外税)
ISBNISBN4-16-660110-5
「社会調査」のウソ

 サブタイトルは、リサーチ・リテラシーのすすめ。簡単に内容を紹介すると、世の中には数字を並べてホントらしく見せているウソがあふれかえっているので、その中から本物を見抜く目を養いましょう、ということです。

 この本に書いてあることをちょっと倹約生活に応用してみましょう。
 冷蔵庫 A,B があって、B は A より一年間の電気代が 3000円安いが、値段が45,000円高いとします。他の部分では、A,B まったく同じとします。この場合、どちらの冷蔵庫がお得でしょうか?
 B の冷蔵庫は A より電気代が年に3000円安いですが、値段が 45,000円高いので、元を取るのに 15年かかることになります。B を買ったことにより節約できるのは、買ってから16年目からで、それも年に 3000円です。仮に 20年、なんの故障もなく使えたとして A ではなく B を買ったことにより節約できた金額は 15,000円。1年あたりで 750円です。
 実際には A と B は値段や消費電力以外にも細かいところが違っているでしょうし、恐らく20年も故障もなく使えるとは思えませんから単純な比較はできないでしょうが、たぶん金銭的にはそれほど節約にならないでしょう。

 家電製品の消費電力は社会調査でもなんでもありませんが、本書では大手新聞や雑誌、大学や研究所、そして政府などの発表した社会調査の結果をバッサバッサと切り倒し、そうなった原因や使われた手法、そしてその後ろにある意図を詳しく解説しています。

 世の中がテレビや新聞が言っているのとはどうも違う、と思っている方にお薦めです。 


著者泡坂妻夫 cover
出版社講談社
定価3,200円(外税)
ISBNISBN4-06-210189-0
奇術探偵 曾我佳城全集

 奇術探偵 曾我佳城、ついに完結。 2001 年「このミステリーがすごい」1位、文春のミステリーランキングでは6位。「このミス」で完結を知って本屋をまわったが、2月になるまで見つけられなかった。コンピュータ関係以外で 3,000円以上の本を買うのは恐らく初めて。

 金曜に買って、翌土曜日から読みはじめ、その日のうちに全 558ページ読了。あのラストは気に入らないが、おおむね満足。

 それにしても、泡坂妻夫はすごい。

 しかし、作者本人も「このミス」のインタビューで語っていたが曾我佳城がこのミス一位というのはちょっと.....。
 次はヨギ ガンジーの新しいのが読みたい....。
 


著者Spencer Johnson cover
出版社扶桑社
定価838円(外税)
ISBNISBN4-59-403019-X
チーズはどこへ消えた?

 この本、話題になったころに買ったが前書きを読んでいるうちに中身が想像できてしまって、机の上で埃をかぶっていたのだが、社員旅行に持っていって、飛行機の待ち時間に読みきってしまった。
 内容は、大体想像どおり。人間、同じところにとどまっていてはいけない、ということだろうか。
 しかし、この日本語タイトルはちょっと狙いすぎだと思う。
 


著者橘 玲 cover
出版社幻冬舎
定価1,600円(外税)
ISBNISBN4-344-00262-8
お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方

 非常に現実的なお金のもうけ方を教えてくれる本。週刊誌で竹中大臣がやっていたと書かれていた手法も紹介されている。
 ただし、「惜しみなく奪われる人々」から抜け出す前には Epilogue を何度か読み返すことを勧める。リスクなくしてリターンなし。


著者橘 玲 cover
出版社幻冬舎
定価1,800円(外税)
ISBNISBN4-344-00186-9
マネーロンダリング

 「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」が気に入ったので、正月休みに橘氏の小説を買ってみました。今までは小説は大抵文庫本だったのですが最近目が疲れるのでハードカバー、新古書店で見つけられなかったので新品。
 久しぶりに面白おもしろい小説を読んだ。先々が少しずつ読めて推理する楽しみがあり、強引なこじつけがなく、謎も全部解けて、読んだあとの不満が非常に少ない。歌舞伎町の描写もほとんど行ったことのない私には妙にリアリティがある。金融情報も私のレベルにピッタリ。

 ラストで続編のためのメンバーはすべてそろったので、次が楽しみ。


著者楡 周平 cover
出版社宝島社
定価1,903円(外税)
ISBNISBN4-7966-1188-6
クーデター<COUP>

 朝倉恭介を二冊読んでえらく面白かったので、休み前に新古書店で探し出した楡周平の別なシリーズの一冊。
 いや、これも面白い。最初は場面が頻繁に変わるのに戸惑ったが、それに慣れてしまえばスケールの大きさに引き込まれる。人物描写や情景描写もスピカよりはずっと良い。少なくとも血の匂いはこちらのほうがずっとする。多分に強引過ぎるところはあるが、地下鉄サリン事件はともかく、911 があった今となっては荒唐無稽とも言い切れない。

 ただ、言わせてもらえば、警視庁はどこから入ったかわからない人間が簡単に表に出ることはできない。あと、この本が書かれた当時のインターネットはそれほど速く無かったはず。

 ま、そんな細かいことは気にならないほど楽しめた。


著者谷岡 一郎 cover
出版社PHP研究所・PHP新書
定価660円(外税)
ISBNISBN4-569-55763-5
ツキの法則

 いろんなところでこの本が紹介されていて気になっていた。「「社会調査」のウソ」と同じ作者だし、と買ってみた。
 サブタイトルは“「賭け方」と「勝敗の科学」”、帯には“人生を変える(?!)ロングセラー”とある。この本を読んで「あっちの世界」から「こっちの世界」に戻ってこれる人は意外と多いのかもしれない。

 内容は数学的手法を駆使して、ギャンブルの性質を説明し、「必勝法」がありえないことを説明している。そんなうまい話はあるはず無いのだが...、と思いつつ「絶対儲かる必勝法」に乗りたくなる自分にブレーキをかけるには非常に良い本。

 ただ、30年ぐらい前に同じような内容の本を読んだ記憶があるので、その分復習気分で新鮮さには欠けた。
 ちなみに30年前に読んだその本のおかげで、外国のカジノのブラックジャックのテーブルに生まれてはじめて座ったときは、3時間ほど粘ってほとんど負けなかった。
 そのときのやり方は、この本では「確実に負ける方法」だった。数学的にも「確実に負ける」が「長く遊べる」とかかれていないのは、筆者に、「ギャンブルで暇つぶし」という感覚が無いからかもしれない。