1. データファイルを用意する
Simple Network Analysis
Toolは、テキストファイルもしくはCSVファイル(カンマ区切り)で保存された隣接行列を読み込んで分析します。まずは、分析したいネットワークの隣
接行列を作成しましょう。隣接行列の作成には次のような方法があります。
(1) エクセルなどの表計算ソフトを使う。
(2) テキストエディタを使う。
(3) 隣接行列ジェネレータを使う。
(1) エクセルなどの表計算ソフトを使う
ここでは、エクセルの例で説明します。定められた形式に従っていないと分析ができなかったり、適切な結果が得られませんので注意してください。
隣接行列の例
上の例のように一番上の行と左端の列はラベルとして使用します。任意の数字や文字列を入力してください。
ラベルが全角5文字を超えると、分析自体に問題はありませんが、出力結果が見づらくなります。
左端の列のラベルは省略可ですが、その場合はA列を空欄にしておいてください。
対
角要素(上の例ではB2、C3、D4、E5、F6のセル)には0を入れてください。この例は、対称(無向)な二値行列なので、例えばC2とB3のセルには
同じ「1」の値、F2とB6のセルには同じ「0」の値が入っています。対称、無向、二値などの用語についてはチュートリアルを参考にしてください。非対称
(有向)、多値のデータを扱うこともできますが、適用可能な分析手法には制限があります。
隣接行列を入力したら、[ファイル]→[名前を付けて保存]で保存ダイアログを開きます。保存場所、ファイル名は任意でかまいません。ファイルの種類は
「CSV(カンマ区切り)」を選び、保存してください。
ファイルの種類は「テキスト(タブ区切り)」でもかまいませんが、その場合、分析の前にSimple Network Analysis
Toolのメニューから[ファイル]→[タブ区切り]を選択してください。
(2) テキストエディタを使う
データファイルはテキストエディタで作成することもできます。(1)の例の隣接行列は次のようになります。一番上のラベルの行の最初に半角カンマが入って
いることに注意してください。
,ラベル1,ラベル2,ラベル3,ラベル4,ラベル5
ラベル1,0,1,1,1,0
ラベル2,1,0,1,0,0
ラベル3,1,1,0,0,0
ラベル4,1,0,0,0,1
ラベル5,0,0,0,1,0
テキストファイルとして保存してください。
カンマをタブで代用することもできますが、その場合、分析の前にSimple Network Analysis
Toolのメニューから[ファイル]→[タブ区切り]を選択してください。
(3) 隣接行列ジェネレータを使う
Simple Network Analysis
Toolで分析する隣接行列を作成するソフト「隣接行列ジェネレータ」を使うと、リンクのリストを入力することにより、隣接行列を作成し、CSVファイル
やテキストファイルで保存することができます。
隣接行列ジェネレータの
ダウンロード。詳しい使用法は同梱のhtmlファイルまたはソフトのヘルプ
を参照してください。
※分析可能なネットワークのサイズ
分
析できる隣接行列のサイズには明示的な制限を設けていませんが、Simple Network Analysis
Toolは大規模グラフの分析のためのソフトではありません。環境にもよりますが、快適に扱えるノード数は行列を出力しない分析手法で300くらいまで、
行列を出力する分析手法では、100未満だと思います。それでも場合によっては出力までに数秒から数分の時間がかかる場合があります。
2. Simple Network Analysis Tool でデータファイルを開く
Simple
Network Analysis
Toolを起動して、[ファイルを開く]のボタン、または[ファイル]メニュー→[開く]をクリックします。ダイアログが開きますので、分析したいファイ
ルを選択して開いてください。[隣接行列の表示]にチェックを入れておくと、ファイルを開いたとき、出力欄に隣接行列が表示されます(ノード数が多い場合
はファイルを開くのに時間がかかりますので、隣接行列を表示しない方がよいでしょう)。
タブ区切りや、非対称(有向)、多値のデータを扱いたい場合は、ファイルを開く前に、[ファイル]メニューから、選択したい項目にチェックを入れてくださ
い。デフォルトはカンマ区切り、無向、二値です。
ファ
イルを開こうとして、「データの区切りを正しく選択してください」「隣接行列の要素は0または1の二値でなければなりません」「隣接行列は対称でなければ
なりません」「対角要素は0でなければなりません」「隣接行列の要素は0以上でなければなりません」などのエラーメッセージが出た場合は、メッセージに
従って、データファイルを修正するか、[ファイル]メニューから区切りやデータの種類を選択しなおしてください。
3. 分析したい項目にチェックをいれる
分析したい項目にチェックを入れた後、実行ボタンを押すと結果が出力されます。
ノード数が100を超えるような場合は、一度に複数の分析を行うと出力に時間がかかります。特に「隣接行列」「ユークリッド距離」「相関係数」「φ係数」
は行列を出力するため、時間がかかります。そのような場合は数回に分けて分析してください。
4. 出力結果を利用する
出力結果はタブ区切りのテキストファイルとして保存したり、他のアプリケーションで利用したりできます。
出力結果は、[保存]ボタンか、[ファイル]メニュー→[名前を付けて保存]から、テキストファイルとして保存することができます。
出
力結果の一部または全部をコピーして他のアプリケーションで利用することができます。例えば、中心性などの値でソートしたいときは、出力結果をエクセルな
どに貼り付けてソートしてください。出力結果を印刷したいときも、テキストエディタやエクセルなどに貼り付けてから印刷します。SPSSなどの統計ソフト
に貼り付けることもできます。
[クリア]ボタンで出力欄がクリアされます。クリア後もデータファイルの情報は残っているので、続けて分析をすることができます。