第4回 別角度『モンスター』評(浦沢直樹) 020709
恐怖とか孤独とか善とか悪とか
そういうモノはあまり気にしない。
エンタテイメントな物語です。
まとめて読んで★★★★っ★!
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浦沢直樹の『モンスター』は傑作である。 多くの人々が、その作品についてさらに知りたいと思い 検索して情報を求めつづけている。 それだけ、多くの人に愛されている作品だ。
しかし、この漫画は誤解されている。 読者は騙されており、その騙された状態が気持ちいいので 最後までぐいぐいその物語に引っ張りこまれてしまう。 いちばん騙されるのは『絶対悪』だとか『恐怖』だとか そういう比較的喰いつきやすいキーワードです。
私が思うに、この漫画は他のHPでも解説されているように 単純に「手塚治虫へのオマージュ」または 「漫画のエンターテイメント」としての傑作として素晴らしいのであるか。 いろんなところに、手塚作品の味が染み込んでいて 読み直すと、ああああ!って感じがしてきます。 いい具合に、染み込んでておいしすぎます。
『恐怖』なんて『モンスター』なんて全然それだけでは怖くないです。 やはり、そこには単純に人間がいるほうが怖いと思います。 ヒトラーとか、人殺しの才能に長けているとかは怖くないです。 気分が悪いから人を殴るほうが むかついて金属バットで殴るほうが わけがわからず車で人ごみに突っ込むほうが 楽しくて人を殺すほうが、怖いです。 復讐とか、世界征服とかは、まあ、そんなに怖くないです。 恐怖ってやっぱり、個人的なもののほうが 怖い気がします。欲望に密着していたほうがリアルな気がします。
私が好きな手塚作品で『悪』を描いているのが『MW』です。 これは、やっぱり復讐がベースですが やっぱりやりたい事をしまくるってのは、けっこう怖いです。 気持ち悪いくらい気持ちいい悪人です。
んで、やっぱり『悪』とかいいだすと、どうも宗教くさいです。 そのせいか、漫画自体でも後半は「悪」とかなんとか 胡散臭い事はあんまり言わずに、人間と人間のやりとりが メインになっていったのは、作者自体が『モンスター』という存在が うっとうしくなったんじゃないかと。
1〜2巻ぐらいまでは、各キャラクターというかストーリーも あんまりどうなるのか、わからにグラグラ感がありますがそれ以降は けっこうきっちりしてくるんです。 絶対にヨハンについては、途中で方向性を変えたと思うんですが。 なんか、最後のほうはヨハンって可哀想な人になっちゃうし 結局、天馬もアンナも人を撃たなかったし、こりゃいったいなんなんだ。 まるで、癒しの物語。
浦沢作品は、これでいいのだ。
@一度書いたものが、全部消えて書き直した。 アルコールパワーが抜けてしまった。最初に書いたほうが・・・独り言 |