手をのばしあえば届く


 だけど私ではない

 それは前から知っていた

 目を閉じている方が明るい夜だった

 そんな人もいる

 俺が腑抜けにされたんだろうか

 人から聞いた話だが

 あぁ。寂しいさ。

 ここで倒れます

 あけてきたあかりだ

 今のうちにキスしてしまえ

 ちゃんと祝うから

 二度ガツンとやられた (「罪と罰」) 

 一人の好きな人たちへ 

 疼いている 憩っている 

 ここへ来て 

 その手は青く見えた 

 ここに忘れ物があったのに 

 目を閉じると赤い鳥がいる 

 やな事なんて何もない 

 特技 土下座 

 あの星だって寒い 

 やさしい星は赤い絵の具になりました

 ハッピー・エンドじゃないけどね 

 歌を歌って帰りなさい 

 黙ってそうかと言って 

 信じるものかと言わせてあげる 

 捨てたよ。どちらにせよ君が悪い。

 一人前になったら捜し出します 

 美しいからそこにいて 

 事情があるんだよ 

 花とはいってもあしらいの花 

 愛は手の鳴る、方へ 

 考えたら死ぬ 

 紐のついた腕を切り落とす 

 鼻歌泥棒 

 これはつまりないまぜの薬 さしてかなしくなく子がいたり 

 湯上り 今宵 音花火 

 胸のあたりが熱を持つ 

 言ってろ 

 水に憩い 捕えられ 魚は空へ 

 痛みだけが生き物のように溌剌としている 

 誰かの嘘だ 

 海が行き、砂と砂利、水がたゆたう 

 つなぎ目が消えていく 

 本物ではない 

 木工用じゃだめなんだ 

 俺たちは死んではいけない 

 現実には在りえても現実的にはなりえない

 紅の色だの蜜の味だの 

 重なりあい とろけあっていて 重い 

 多分だろうと思っただけだ 

 君でも柱

 これが煮詰まればせめて真珠となるのだろうか 

 今さらだけど、嫌いじゃない 

 鎖骨で泣いた 

 彼は手の中の飛行機を花の星野へ着陸させた 

 心の中に美しいものがあるか 

 それでは さ よ う な ら 

 彼にはすべてが快かった

 脚、腰、飛行機。

 どの窓からも湖と白樺が見える

 ずっと自分に夢中だった 

 再会する我ら 

 そこに光があったことなど誰も覚えてはいないようでした

 とりあえずは終わらせたいと願う 

 俺ら素数 

 「フィクショニア」

 あなたの旅行はまるで苦行のようでした

 昨日桜が咲いたって 

 長い夜にたまった澱や芥など、元々何もなかったのです

 彼女は香りの湧水点だった

 土手に上がったところの、最大の風 

 旅は一点を目指していたが、それが何かはわからなかった

 そういえば、といってあなたは笑う 

 百年たっても宝石だろう

 故郷の話は、もういいよ

 やっぱり悲しかったんだ



モドール