広島県支部会員のみなさんより 日頃の活動からの思いを寄せていただきました
「代表作家展でのふりかえり」 櫛野 篁澄
竹割りが 思うにならぬと ぼやきつつ 花展に向けて 作品作り
思いがけなく竹との出会いがあって、その昔、長いこと竹の作品に挑戦してたことを思い出しながら、あの頃は若かったこと、ファイトがあったこと、未熟だったけど一生懸命だったなあーと一人ため息をつきつき何とか形になった作品を前にしばらく傷つき痛んだ自分の手を眺め、50年もの長い年月を久しぶりに回想して感無量でした。先代の宏家元の竹のインスタレーションには及びませんが、心だけは込めた小さな作品を会場に運び、三日間の会期を終えてほっと一息ついています。何時も生徒さんが 「先生、展覧会に出さねば上手にならないネ。展覧会はとっても楽しいねエ」 と会の都度含蓄に富む言葉に感心させられながらこれからも生徒さんと共々に楽しく精進して参りたいと思っています。
3月2日県民文化センターにて加奈子・植杉ーゾルガさんのメゾソプラノ・リサイタルの舞台に、山下先生と一緒にお花を飾ることになりました。リサイタルは、オペラ、ドイツリード、トロンボーン演奏、バレーとの競演と盛り沢山の内容です。
時期が3月でしたので春らしいお花を想像していたのですが、舞台演出の先生からは 「華やかな感じではなく、落ち着いた渋い感じにして欲しい」 というご要望を受けました。曲のイメージに合せる為です。花材は、葉の落ちた高さ3mの木と青いお花、数種類の葉物など。また、青い布を使って川の流れを表現することを希望されました。こちらからは天井から 「月」 をイメージした物を吊り下げることを提案しました。前日に割り竹とステンレスのワイヤーで球を作り、当日吊り下げました。青いデルフィニウムを引き立たせる為に黄色いオンシジュウムを入れ、桃で季節感を出しました。 本番では 「月」 にも照明が当てられ、舞台の雰囲気に溶け込んでいました。
最初は依頼者の希望を叶えられるか 「草月」 らしいお花をいけるのは無理なのでは、、、、と思いましたが結果的に、これまで草月で学んできた事を上手に加えていくことができれば、草月らしさを出しながら依頼者にも喜んでいただける作品になるのだということが分かりました。 フラワークの難しさと楽しさを実感することのできた貴重な体験となりました。
玄関を開けると、いつも花々が迎えてくれる...生まれてずっと私の周りには花 がありました。なくなった母が草月に関わって いたため、生まれた時から私の中には「草月」があったような気がします。 二十歳になった時、母と私がバトンタッチして約20年。まだまだ微力な私ですが 、私に指導するチャンスを与えてくださったのが 親先生です。勿論教室では、指導する私が最年少の所もあるのですが、色々な事に一 生懸命取り組み、共感する喜びに年齢など関係 ありません。「お花が好き!」ただこの気持ちだけで繋がっているのかもしれません 。 沢山の人との出会いの中で、色々な事を学び、考えさせられました。その想いが今 の私の支えとなっているのだと確信しております。 子育てをしながらお花を続ける...。本当に大変なことではありますが、今こう して草月に携われる環境に居られることは幸せな 事であり、それは「当たり前」ではなく「感謝」しなくてはいけないと痛感しており ます。 これからも一人ではなく、親先生・周りの方々から色々な事を学びながら「幸せな 時間」を大切にしていきたいと願っております。