【2】 暗記効率を「時間」から考える
暗記確認をしているときに「あれ、あの時はしっかり覚えたのに・・・」なんていう経験の多い人はいませんか?
その時はきちんと覚えたのに、次の確認時には忘れている。
こんなことばかりだから「もう自分は馬鹿なんじゃないか」なんて自己嫌悪に陥ったり。
さて、こんな人は、最初の暗記から一体どれぐらいの間隔(時間)をおいて暗記確認をしているのでしょうか?
1週間後?3日後? ・・・そんなんじゃ全然ダメ。誰だって忘れますよ。
じゃあどれぐらいの間隔が理想なのでしょう?
理想をいうなら、30分後ぐらいです。10分後でもいい。その時の暗記事項を隠して全部言えた瞬間から、10分後。
例えば午後10時から勉強を始めて、20分でシャトー・ヌフ・ドゥ・パプの許可品種を全部覚えた。10時20分。ふう。
でも寝る頃には、せっかく覚えたシャトー・ヌフ・ドゥ・パプの許可品種をきっと忘れています。
というか、自分でも「うすうす忘れているような気がするから」なおさらその確認が億劫になって後日に先送りしたく
なっちゃたりね(筆者もさんざん経験してるからわかるんです・・)。
でもそのまま朝を迎えたら、余計に、完璧に忘れている。前日、暗記に使った20分間が全く無駄になってしまうのです。
これは悲しい。なかなか勉強が進まない。ページだけは進んでても、記憶の蓄積はされていない。自己嫌悪に陥るのも
当然です・・。
(もっとも、筆者が指導の際に紹介する語呂を使えばこんな簡単には忘れません。忘れにくいからそれだけでも十分効果はありますが、
それをさらに上記のような姿勢でダメ押し的に確認することで、超短期合格が一層身近なものになるのです。なお、シャトー・ヌフ・ドゥ・パプの
語呂はこのページの一番下に特別に記してありますので、ここを読んで下さっている皆さんだけは、これを使ってサクっと覚えちゃってくださいね。)
で、このような忘れまくりの事態を防ぐための方法が 「反復暗記間隔を短くする」 ことです。さっき覚えたことをまだあまり忘れて
いないうちにまた確認する。
100覚えたことが10になる前に、60ぐらいはまだ覚えているうちに確認をする。そうすれば、2回目に覚えなおすのは40でよく
なり、覚えていた60の部分についても記憶が強化されます。記憶が強化されると、次は半日ぐらいは忘れないようになる。
さらに反復暗記を繰り返すと、そのうち1週間に1回ぐらいの確認で済むようになります。
つまり大切なのは、
「覚えたての時ほど、こまめな反復暗記を怠らないこと」。ちゃんと隠したりして記憶をチェックするんですよ。
イメージとしては、これは筆者が独自に説明しているものなのですが、5個ぐらいの風船でお手玉をしている様子を思い浮かべ
てみて下さい。それも、「上げた(=下から叩いた)回数が多くなるほど落下速度が遅くなっていく、特殊な風船」です。
5個の風船を下から次々とたたいて空中に上げると、先に上げた風船から下に落ちてくる。そこでまたそれを下からたたき、
風船が1つも床に落ちないようにする。
特殊な風船だから、5回も6回も上にあげる頃には、落下速度がとても遅くなっていて、最初よりも急がなくて済むようになる。
・・・暗記もこれと一緒。頑張っていろいろ暗記しても、暗記した順に忘れていく。そこでまた暗記しなおして、忘れてない状態を
なんとか維持する。「完全には忘れてない」状態での反復暗記が5回目6回目になる頃には、記憶はかなり強固になっていて、
数日に1回の確認でもかなり覚えているようになる。
こんなイメージです。
・・・いかがでしょうか。時間間隔を短くしての確認。覚えたての時に頑張るほど、着実に蓄積されて達成感も味わえます。
食事中や電車待ちの時間等、「ちょっとした時間」に意識的に「さっき覚えたこと」「ちょっと忘れてそうなこと」を思い出し、
スラスラと出てこなかったらその場でまた確認する。思い出すのが面倒くさく感じる事項こそ、そう感じた“その時”を大切にして
頑張って記憶の再生を試みてみる。この習慣、意識の持ち方は本当に大切です。そしていつでも
“頭の中で問題出題→記憶再生→確認”ができるよう、覚えにくいものをいくつか書き記したルーズリーフ1枚ぐらいは、
常に服やかばんに忍ばせておきましょう。
・・以上が「記憶の“技術”」です。「記憶力がいい」と言われている人は、往々にして単に「記憶の仕方がうまい」だけなのです。
実は上記の内容は、風船の例え話を除いて、書店にあふれる「記憶術」系の本にはよく書いてあります。興味ある人は
時間のある時に読んでみてもいいかもしれません。逆にスクール等の講師でこういった話に全く言及しない先生というのは、「試
験対策」という観点からはやはり疑問と言わざるをえません。
次ページでは、1次試験−本番の迎え方 についてお話したいと思います。
具体的、実践的なアドバイスです。
>>【3】1次試験−本番の迎え方(次ページ)
>>【1】解答力概説−−“点をとる”とはいったいどういうことなのか?(前ページ)
>>★2次試験への道しるべ
【シャトー・ヌフ・ドゥ・パプの全許可品種とその色(13種または15種)を30秒で記憶する語呂】
「法王の城はボロくて暗いからピカッと照らして、ピカの真相はグレた馬鹿息子にも知らせよう。」
法王の城≒シャトーヌフ・デュ・パプ
ボ = Bourboulenc (白ぶどう)
ロ = Roussanne (白ぶどう)
暗い= Clairette (白ぶどう)
ピカッと=Picardan (白ぶどう)
照らして=Terret Noir (黒ぶどう)
ピカ= Picpoul Noir,Blanc →Noirは「黒」という意味、Blancは「白」という意味
真相= Cinsault (黒ぶどう)
グレ= Grenache Noir,Blanc
馬鹿= Vaccarese (黒ぶどう)
息(むす)=Muscardin (黒ぶどう)
子 = Counoise (黒ぶどう)
も= Mourvedre (黒ぶどう)
知らせよう=Syrah (黒ぶどう)
*見てのとおり、「ピカッと」までが白ぶどう。「照らして」以降が、Blanc(=白)を除いて全部黒ぶどう。
*上の語呂では「法王の城」=「しろ」=「白」と捉えて、白ぶどうから語呂が始まるんだ、とイメージ。
<過去問で試そう・・・・・・・・・上の語呂を、見ないで言える程度に覚えてからやってみましょう。語呂をつぶやくだけで、
やっかいに思えていた問題も全て10秒以内で超楽勝で正解できるはずです。>
問題1(1998年1次試験出題)
Chateauneuf-du-Papeの指定品種の一部である白ぶどうを、次の1〜5の中から1つ選びなさい。
1、Mourvedre
2、Muscardin
3、Vaccarese
4、Bourboulenc
5、Cinsaut
(正解:4 「ボ」にあたる4が正解。語呂の最初のほうにくるのは白ぶどうです。)
問題2(1999年1次試験出題)
Chateauneuf-du-Papeの醸造に使用できないぶどう品種を、次の中から1つ選びなさい。
1、Marsanne
2、Clairette
3、Roussanne
4、Picardan
5、Bourboulenc
(正解:1 語呂をつぶやいて、Bo、Ro、Clai、Pica と順に消去していきましょう。
残ったMarsanneが、つまり使用できないぶどう(=正解肢)です。)
問題3(2001年1次試験出題)
次の中から、Cote du Rohne地方のChateauneuf-du-Papeの法定品種の白ぶどうを1つ選びなさい。
1、Counoise
2、Muscardin
3、Cinsaut
4、Picardan
5、Vaccarese
(正解:4 「ピカッと」のPicardanが白ぶどうですね。)
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