『聖アンナと聖母子』1507-10年頃
絵のタイトル通りでいえば、羊をつかんでいるのが幼子イエスで、幼子イエスを抱えているのが聖母マリア、聖母マリアが腰掛けているのは聖母マリアの母である聖アンナということになります。
この絵を見たとき、最初に疑問に思ったのは、なぜ大人の女性が自分の母親の膝上に腰掛けるかな?という点。でも、『洗礼者ヨハネ』と『最後の晩餐』の絵の意味が判った後は、すんなりと腑に落ちました。
ダヴィンチが最後に描いた『洗礼者ヨハネ』が、男にも女にも見えるように中性的に描かれているのは、男性に女性が、女性に男性が重ねて描かれている(兼任)ことを気づいてもらうためです。男女の性別を超えての兼任があるということです。
『最後の晩餐』では、12弟子のヨハネは男性ですが、女性のマグダラのマリアが兼任されています。
その逆に女性である聖アンナに、男性であるイエスが兼任されるというのもあり得るわけです。
『聖アンナと聖母子と洗礼者ヨハネ』は、幼子イエス→子どものイエス→大人のイエスという、時間の異なるイエスを描いたものです。
それでは、
『聖アンナと聖母子』は?
自分の結論は、下の画像(右側)になります。