その第2曲目は「モルダウ」、曲を聞けば、ほとんどの人が「ああっ、あの曲ね」と思うことでしょう。
モルダウ川はチェコの首都プラハを通り抜けていく大河。
水源から湧き出した水が岩に当たって軽やかな音を立てて、太陽の光を浴びてまぶしく光ったり、
最初は1本の木管楽器から始まって、しだいに2本・3本と増えていき、大河となっていく。
モルダウ川の誕生から成長を表現したのがこの曲というわけです。
作曲当時(1874年)ほとんど耳の聞こえなかったスメタナですが
長年オーストリアの支配下にあったチェコでは民族意識が高まり
彼自身も愛国精神を表現するため、
チェコの独立気運に支えられながら「我が祖国」を書き上げたようです。
そんなチェコは、音楽好きな人たちとして有名ですね。
チェコでは楽器が上手に弾けたり、歌が上手いことが
19世紀ころからすでに中流階級のステータスになっていました。
そんこなこともあって、親達は競って子供に楽器を触れさせようと仕向けます。
と言ってもいきなりバイオリンやピアノの様な高級な楽器ではなく、
手頃なリコーダーを子供に与え、子供に音楽の才能があるか確かめようとします。
仮に子供に音楽の才能が無いことが分かっても、
いきなりピアノを買い与えるよりは金銭的に負担が少ないというわけです。
そして日曜日になるたびに、子供たちはリコーダーの練習に励み、
ある日、リコーダーの音色がピアノの軽やかな響きに変わったら、それは小さな音楽家の誕生の瞬間です。