
'05.9.3
【パート1:<あけぼの>ヒルネ作戦】
秋田から、奥羽本線でさらに北上を続ける。本日のトップバッター、6時34分発701系の大館行き普通列車は3両編成ながら、乗客は発車間際になってもシートにまばら。曇り空の下、反対方向への出発を待つ<こまち>の横を、静かに出発した。大久保を過ぎると車窓から住宅街が消え、当然のように田畑が広がる景色が広がる。さらにその奥に霞んで見えるのは、昨日は暗くて見えなかった寒風山であろうか。線路の両側に広がる稲田は、まもなく稲刈りの時期を迎えるようだ。変わりゆく車窓は鉄道の旅の醍醐味ではあるが、ゆったりした時間の中で、いつのまにか眠りの世界に落ちてしまっており、東能代に着いたのも全く記憶にない。
秋田から約1時間20分、二ツ井で降りる。次の普通列車までは1時間20分あるが、ちょうど15分後に寝台特急<あけぼの>がやってくる。弘前までヒルネで過ごす算段だ。列車の到着まで駅の周りを散歩するが、今日は土曜日。見かけたのは部活通いだろうか、ジャージ姿の中学生だけ。しかし、こういうタイミングでなければ、特別な用事でもない限りフラリと降りることがない駅でもある。
定刻から5分程遅れて、ED75を先頭に<あけぼの>が到着。二ツ井から乗り込んだのは私を含めて2人だったが、車内は意外に混雑。次の停車駅・大館でちょうど空席ができたので、なんとか居場所を確保。多客期でもないし、あわよくば横になるつもりだったが、さすがにそうはいかなかった。逆に言えば、経営が厳しい(と言われている)寝台特急でも、普段からこれだけ利用があるのなら喜ばしいことである。寝台利用者とヒルネ利用者はざっと見たところ半々くらい。確かに時間は多少かかるし、ボックスシートなのでなかなか落ち着けないが、特急<かもしか>よりはゆったりできるし、有効な選択肢ではないか。(といいながら、実際は<かもしか>がない時間帯だから<あけぼの>に乗っているのが実情なのだろうけど。)
1時間15分ほどの乗車で、弘前に到着。弘前に以前訪れたのは約3年前。当時は駅舎の改装中だったが、それが今回は見事に完成しており、雰囲気が一変していた。駅前広場もだんだん整備されてきており、同じ駅とは思えない程の変わり様だ。しかし、もともと市街地から若干離れていることもあるが、いまいち人の賑わいに欠けるのが残念である。まさにこれから発展していく地域なのだろうけれど。