超個人的・旅コラム⑬

07.3.17

【パート2:越後線を駆け抜けて】

 万代シティに程近い献血ルーム「ばんだい ゆとりろ」は、移転して間もないこともあって非常にきれい。それに献血後の休憩室の充実さがかなりのグレードに達しており、非常に満足して新潟駅に戻る。再び鉄道の旅に戻り、初乗車となる越後線を狙う。新潟駅から20分ほどの内野までは、区間運転も多く、20分間隔の運行。土曜の昼下がりに、上り・下りともにそこそこの利用がある。車窓もなかなか家が途切れることがない。新潟から反対方向に向かう白新線と比較しても、市街の広がりはこちらの方にあるようだ。

 越後線というと、信越本線より海側を通ることもあり、海岸に近いところを走るイメージがあったが、確かに新潟大学前付近では海岸に近いところも通るが、内野以西では、海岸線との間に小高い山を挟んでおり、日本海を望めるところはほとんどない。

 乗り継ぎで40分ほど時間が空いた吉田では、街中を歩こうとした途端雪が強まり、仕方がないので雪の中濡れながら歩き続けたのに、駅に戻る頃にちょうど止み、晴れ間さえ見えるという、なんとも皮肉な展開。その分思い出に残るから、別にいいのだが。吉田からの柏崎行き普通では、ボックスシートを独占でき、次第に暮れゆく景色をぼんやり眺める。リニューアルされたシートではあるが、所詮は115系。決して快適とはいい難いが、列車の旅の醍醐味と言うべき贅沢な時間だ。

 柏崎に着いたのは、既に日が沈んだ18時。35分のインターバルの間、ファッション系の店がやたら目に付く商店街をウロウロした後、快速<くびき野4号>で直江津へ。特急<北越>にも使用されている485系特急車両に、普通乗車券のみで乗れるのだから、お得感はバッチリ。しかし、5年前までは特急<みのり>として走っていたものが快速に格下げになってしまった列車なのであり、県都・新潟と上越地方を結ぶ主要路線とは言え、実質的に値下げしなければ利用されないのが現状なのだろか。新潟を17時すぎに出、直江津・新井に19時頃に到着するこの列車の車内は、ビジネスマンから買い物帰りの女性まで、幅広い客層。確かに2時間ほどの時間を過ごす空間として、マイカーに対抗するには、これくらいのサービスレベルを提供しなければならないだろう。陳腐な車両で長時間運行する列車を走らせておいて、利用者が伸びずマイカーに負けた、というのは、最初から勝負を捨てているのに過ぎない。

<パート3へ続く>

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