超個人的・旅コラム⑬

07.3.17

【パート3:贅沢な時間】

 再び雪が舞い始めた直江津にて、わずか6分の乗り換えの後、特急<はくたか21号>に乗り込む。落ち着いた車内の雰囲気の683系だが、見事に満席。先程の吉田駅で指定券を抑えておいてよかった。そもそもトンネルが連続する路線、ましてや既に日も暮れた中、140km/hの駿足ぶりを感じることはできないが、やわらかい照明の中でゆったりした約1時間を過ごせた。これなら多少長い時間乗っていても疲れない、乗り心地のよい車両だ。

 5分遅れで越後湯沢に到着。この冬初めて雪らしい雪を見れて気分が浮かれていたのもあり、新幹線を1本遅らせ、まだ少し雪が舞う、人気の少ない駅前をフラフラ歩き回る。降り積もった雪を踏みしめた時のサクッとした感触を楽しんでいるあたり、いかにも外部者である。いや、外部者で間違いないのでいいのだが・・

 今日のラストランナーは、E4系の東京行き<Maxたにがわ426号>。休日の上りの新幹線に乗ってくる人はさすがに少なく、大容量のE4系はなおさら「空気を運んでいる状態」。気兼ねなく広々と使える静かな車内は、乗客にとってはこの上ないサービスだが。一つだけ残念だったのは、せっかくの2階席の眺望を楽しめなかったこと。トンネルの連続である上越新幹線(高崎以北)は、どっちみち変わりはなかったかもしれないが・・・。

 隣の席に誰もいない、ゆったりした贅沢な時間はあっと言う間に過ぎ、21時54分、定刻どおり本日の終着駅・上野に降り立った。なお、わざわざ上野で降りたのは、これまで一度も上野の新幹線ホームに降りたことがなかった、ただそれだけの理由である。普段なら、列車の始発から終着まで乗り通したい気持ち(ある意味貧乏性)が出るのだが、これも「土日きっぷ」の余裕が成せる技なのかもしれない。ともあれ、明日に備え、家のある横浜まで戻らず、駅の近くで宿を取り(寝るだけなのでカプセルホテルだが)、しっかり睡眠を取ることにする。

<Fin>

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