超個人的・旅コラム⑦
01.3.16
【パート1:若松市内は半日じゃ足りん!?】
最近旅行中にはアルコール類をあまり飲まなくなった。酒は好きだけどあまり強いほうではないし、以前旅行中に、札幌で酒を飲んでホテルで寝たら、フロントからかかってきた電話で目が覚めて「チェックアウトのお時間ですが・・」時計を見れば何と既に朝の10時!あわてて荷物をまとめて出て行ったものの、その日の予定を大幅に変える破目になった、という事件があって、それ以来そんな事態を恐れている。昨日も酒は飲まずに、ファンタグレープで気分爽快になったにとどめておいた。
今日の午前中は若松市内の観光に当てる。8時前にチェックアウトし、バスで鶴ヶ城へ向かう。バスは会社勤めのビジネスマンが多い中、私一人がリュックサック背負って遊びに行く。我ながら結構な身分である。平日の旅はやはり優越感を禁じえない。市内にはほとんど雪はなかったが、鶴ヶ城内には通路以外は雪かきはされておらず、爽やかな朝の雪景色を楽しめる。城内では朝の散歩だろうか、地元の人を数人見かけたが、観光客はまだ見当たらない。どうやら私が一番乗りらしい。会津若松が全国的に有名なのはやはり戊辰戦争・白虎隊であろう。鶴ヶ城にも戊辰戦争時の資料や、白虎隊全員の肖像画などが展示されていた。飯盛山で割腹自殺した白虎隊の中で一人だけ自害せずに、この悲劇的結末を語り継いだ(鶴ヶ城の展示にはそう書いてあったが、他の資料には自害しようとしたが急所から外れており、後に助けられた、ともあった)、飯沼貞吉氏の勇気と覚悟は並大抵のものではなかったことは想像に難くない。おそらくこれよりも詳しい展示が飯盛山のほうにあるのだろうが、今回は時間がなくて行けそうになく、天守閣から遠望するにとどまった。
鶴ヶ城の近くの会津酒造歴史館ではタダで利き酒が出来る(あまり違いがよく分からなかったけど)。現在も杜氏が作業中の酒蔵がそのまま展示されており、日本酒の製造過程を初めて生で見ることができた。知識としては知っていたが、酒の製造に時間と熟練した杜氏の技術が必要なのを実際に見ると、もったいなくて一気飲みなどする気にならなくなる。今は数が減ったかどうか知らないが、大学で一気飲みを強要して人を殺す事件が毎年必ずどこかである。彼らにもこういう酒造りの大変さを見せてやれば、認識が変わるかもしれない……って甘いかな?
列車の時間もあるので、そろそろ駅まで歩いて移動する。バスでも20分ほどかかる道のりを、重いリュックを背負って歩くのは大変ではあるが、街中を見るのには歩くスピードが一番よい。私の経験上、自転車やバスではどうしても景色を流れて行くものとしかとらえられず、印象がいまいち薄くなるので、どの街でもできるだけ歩くようにしている。(しかし現実には時間と体力によって制約がかかるけれど)
わずか3時間ほどしか居られなかったが、飯盛山をはじめ見所もまだまだ多く、もう一度来なければならない。磐梯山や猪苗代湖あたりとあわせて再訪することを誓う。