超個人的・旅コラム⑧
’01.3.17
【パート1:若かりしあの頃は・・って今も若いけど】
去年の後半に携帯電話をiモードに変えたもので、今回の旅でのホテルの予約は1日目を除いて全てiモードで取ってみた。画面上ではそのホテルの場所がよく分からないので、地図でホテルの位置を確認しながらになってしまうが、手数料を取られなくていいし、たいていの所で割引も効くし、なかなかおいしい。これからも是非使っていこうと思う。こういう手段の普及によって旅行代理店が泣いているのは知っているけれど…。昨晩泊まったホテルも値段と場所で決めたが、なかなか高級なホテルで、しかも一人で泊まるのにツインの部屋に入れ、思いがけず非常にくつろいだ夜を過ごせた。
さて今日は最終日。昨日温存した青春18きっぷでひたすら日本海沿いに大阪まで帰る。昨日は新津から信越本線を通ったので、今日はちょっと寄り道して、白新線で新発田まで出、羽越本線で新津まで抜けるルート、つまり新潟・新発田・新津を結ぶ三角形の3辺に全て乗ろうという企画である。通勤通学で混雑する新潟駅から発車する新発田行き普通は思ったより空いており、難なくボックス席を確保できた。昨日も乗った新潟色の115系であり、今回は結局、新車のE217系に乗ることは最後まで無かった(新潟駅でチラッとは見れたけれど)。
新潟を出てすぐに穀倉地帯が一面に広がる。何km先まで続いているのか分からない、スケールの大きい風景である。しばらく田んぼが続いたと思うと、気がついた頃に家が固まりだし、程なく列車がスピードを落として駅につく。そんな様子が数駅にわたって続いた。
駅に着くたびに、特に通学の高校生が増えだし、(よく言えば)にぎやかな車内になる。自分も数年前はこうして制服を着て電車で通ってたなあ、と多少懐かしい感じもする(今も電車通学はしてるけど)。私の高校時代の思い出の中では、行き帰りの電車の中での場面は強く印象に残っていることが多い。流れる景色を目で追いながら気の合う友達と話したこと、読んでいた小説に感動して車内で泣きそうになったこと、車内で好きな娘を見つけて一人でドキドキしていたこと…。それは私が特に鉄道好きだから電車の中のシーンが印象に残っている、ということだけではないだろう。例えば道を歩いているときと電車に乗っているときを比べると、おそらく電車に乗っているときの方が幾分緊張していると思う。緊張している分、目や耳に入ってくるものが強く印象に残っている、ということなのだろうか。この電車に乗っている高校生の彼らにとっても、今日のこの車内がゆくゆくまで思い出に残るシーンになるのかもしれない。他人にも、いや本人でさえにも、いつもと同じ平凡に感じる日にこそ、そういった思い出に残る出来事は突然起こるものだと、私は思うから。
結局彼らは終点の新発田まで一緒であった。駅の近くに高校がいくつか集まっているようで、また村上方面からの列車も同時に着いたこともあり、新発田駅の小さな改札口はまさに高校生で埋めつくされてしまった。