超個人的・旅コラム⑧
’01.3.17
【パート5:やっと体験!サンダーバード初乗車】
金沢からは、ちょっと奮発して特急<サンダーバード46号>で一気に大阪まで行くことにする。<サンダーバード>は大阪や京都で何回も見ていながら、旅行中に乗ったことがなく、実は今回の旅行のウラの目的が、この<サンダーバード>に乗ることであったのだ。金沢でなぜか富山の「ますのすし」を買って(だって好きだし)、高級感溢れる車内へいそいそと乗りこむ。私が指定席を抑えた2号車はなんとデビューしたての683系車両(従来の681系を少し改良した車両)だった。思いがけずおニューの車両に乗れ、恭悦である。お腹もすいたので、発車してさっそくお弁当をあける。
<サンダーバード>の車内は、暖かみを感じるまろやかな間接照明のもと、カジュアルな面と落ち着いた雰囲気が同居しているといった印象である。また昨日から普通列車ばかり乗っていたせいかもしれないが、シートがとてもゆったりと感じ(実際広い)、また新車だからか高級感を感じずにはいられない。この車両なら2,3時間など全く苦にならない。ただひとつだけ気になったのは、扉が開閉する時のチャイムが、JR西日本の新快速や普通の車両と同じ音を使っていて、何だか拍子抜けした。もちろんチャイムは必要なものだが、せっかく特別な空間を演出しているのだからチャイムの音も別のものを用意してもらえたら、と思う(北陸の人には関西の普通列車はあまり乗らないだろうからこれを聞くことも少なく、別にいいのかもしれないが)。
それにしても<サンダーバード>の人気はすごいもので、金沢出発の時点ですでに座席は8割方埋まっている状態である。指定席ももちろん完売で、デッキには立席の人も数人いた。さらに途中の加賀温泉や福井からもたくさん乗り込んで、満席になった。他の時間帯の<サンダーバード>や<雷鳥>がどの程度か分からないが、これほど北陸−関西の需要があるのなら、北陸新幹線を大阪まで伸ばす価値もあるのではないか、と思えてくる。現段階では北陸新幹線は、長野から富山までの着工が決定しており、金沢までの着工もおそらく時間の問題だろう。その先福井県の南越(武生と鯖江の中間くらい)まで予定されており、その先大阪まで来るかは未定だが、実際に<サンダーバード>の利用客の多さを見れば、新幹線を造ることも、現実的な選択肢の一つではないか、と思えてくる。
今回の旅では、念願の冬の日本海は見れなかったものの、高山や会津若松など、以前から行きたくて、実際その期待を裏切らない、いやそれ以上の魅力を感じられた。また秘境・只見線や<サンダーバード>など、鉄道そのものも十分楽しめた4日間であったと言えよう。乗りつぶしだけに終始しない、観光も多分に取り入れるのが私の旅行スタイルだから、今回のような旅をこれからもずっと続けていけたら、と願っている。まだまだ行きたいところはたくさんある。やりたい旅もたくさんある。当分の間この楽しみは途切れそうにはない。
【Fin】