2009・3連休記念 ノープランドライブin北東北B


2009.10.12



3連休の3日目。
昨日できなかった津軽半島一周の旅を、今日やります。
これにより、青森県内の道の駅も制覇することになります。
というか、そうそう何度も青森まで来れないので、
何とか今日、決めておきたい・・・



宿泊地・弘前から、津軽半島に向かう前に、
東北道・青森道を通って、「道の駅浅虫温泉」へ。
温泉を名乗る道の駅だけあって、建物の5階に展望温泉があったが、
朝一だし、何より時間の都合上、今回はパス。

展望温泉の替わりに、
国道4号線を跨ぐオープンデッキに出てみる。
静かな陸奥湾の向こうには、うっすら霞がかった津軽半島。
今から、そこに行きます。



青森市内の中心部を通り抜け、
目下建設中の東北新幹線の高架橋をくぐったところで、
国道280号線に折れ、いよいよ津軽半島へ。

しばらくは、右も左も田んぼが広がる、
ほぼ直線のバイパスを走る。
あまりにも快適。でも、あまりにも単調。
ゆっくり景色を眺めていたいところだが、そうもいかず。
前を走る軽トラに前を塞がれ、後ろは渋滞。

蟹田の手前でバイパスは終わり、
前の軽トラもいなくなったので、
ちょっと飛ばそうかな、と思いきや、今度はクラウンに前を塞がれる。
と、その時目に入ったのが、
路肩なしの2車線の、ちょっとした空間に、
パトカーが2台、そしてネズミ捕りが。

ふ〜っ、恐るべし青森県警。焦りは禁物ですな。



蟹田で、一旦国道を離れ、県道12号線をたどる。
今回のオプショナルツアー1は、いきなり鉄色の濃いツアーだが、
JR津軽線と海峡線の分岐点に行ってみようと。

電車で青森から青函トンネルを通って函館に行くとき、
最初は津軽線のローカルな雰囲気だったのが、
分岐点を過ぎ海峡線に入るやいなや、連続高架に一変する。
海峡線の方が新しい(1988年開業)ので当然なのだが、
このポイントが非常に印象的だったので、
今回、クルマで乗りつけてみた。

現地に着いたちょうどその時、
奇跡的に、汽笛を鳴らし貨物列車がやってきた!
カメラを慌ててセットし、なんとか1枚。

改めて周りを眺めてみると、
別にどうということもない、山間の農村の風景の中に、
その高架橋がそびえたっているのだが、
高架橋は、津軽線から分岐した後、
(青森側から見て)右にグーッとカーブしており、
ある直線に合流するような形になっている。
その直線の延長線上には、「北海道新幹線」の文字が。

整備新幹線を含めた公共事業について、
昨今、多くの議論が飛び交っているが、
あくまで趣味的に、そして情緒的に見ると、
北への鉄路が、まさにこの場所でつながり、
青函トンネルを抜けて北海道へ、と思うと、
心躍る、夢のある話に思えて仕方ない。




鉄色のオプショナルツアー2。

先程の海峡線分岐ポイントのすぐ近くの中小国駅を訪問。
JR東日本とJR北海道の管轄の境界駅で、
駅の名前だけはそれなりに知名度があるが、
その実態は、
1日5往復しか列車がなく、
(通過する列車はもっとありますが)
待合所(というより小屋)しかない、静かな駅でした。




鉄色の寄り道を楽しんだ後、国道280号線に戻り、
やっと今日1箇所目の道の駅「道の駅たいらだて」をチェックし、
なおも北上する。

今別から少し内陸に入り込んだところにある、
「道の駅いまべつ」で、ちょうど昼ご飯とする。
物珍しさから注文した「いのしし丼」は、
ボリュームがある割りにパサッとした食感。
若干、独特のにおいがあるような。でも美味☆

なお、ここ「道の駅いまべつ」は、
JR海峡線の津軽今別駅、JR津軽線の津軽二股駅と併設になっている。
先程分岐した2線が再び出会う場所であり、
また、連絡通路(シェルター付きの階段)で150mほどしかない、
ほぼ同じ場所、と言ってもいいくらいなのに、
別の駅を名乗るめずらしい2駅。
しかも、止まる列車は、津軽線は1日5往復、
海峡線に至っては1日2往復しかない、とあっては、
鉄ちゃん的にホットスポットである。
この日も、明らかに鉄ちゃんな人が2人、
カメラ持って駅の観察にいそしんでいた。

といいながら、
私、4年前に列車で来たことがあるんですけどね。




今別の町中に戻り、再び国道280号に出て、
さらに先を目指そうとしたとき、
またもや、緊急オプショナルツアー!

国道から300mくらいだろうか入った先にあったのは、
公園になっているので、ちょっとした子供の遊具、
その奥には、先程来何度か見ている海峡線の高架、
そして、青函トンネルの入り口!

列車に乗ると、
ここから何番目のトンネルが青函トンネル、という案内になっていて、
その直前のトンネルとの間隔も短いため、
事後的に入ったことが分かる、という状態なので、
入り口そのものを見たのは、今回が初めて。
幸運は2度も起こらず、ちょうど列車が来るなんてことはなかったが、
トンネルの入り口の上部にある「青函隧道」を見ると、
津軽海峡の向こうに気持ちが向くのは、必然である。

いくら自由な旅とは言え、今回は行きませんけど。




この先も、
津軽線最果ての三厩駅、義経伝説の厩石のある義経寺など、
細かなオプショナルツアーを経て、
ついに竜飛岬に到着!

油断すると体を持っていかれそうな強風が吹きすさぶ中、
断崖の上に立つ灯台の横の展望台からは、
まさにすぐそこに北海道が。
気象条件からか、前回の大間崎から見たときよりはっきり望める。

竜飛岬の展望台は、
目の前に海上保安庁(海上自衛隊?)の施設があって、
景色を眺めるには、ちょっと邪魔なのだが、
国際海峡になっている津軽海峡を守るためのものであり、
ノホホンとした観光地ではない、
リアルな緊張感を感じることができる。

灯台から山を少し降りたところに、
「津軽海峡・冬景色」の歌碑があり、
ボタンを押すと、竜飛岬が歌詞に出てくる2番が、大音量で流れる。
(ちなみに青森駅にも同様の歌碑があり、1番はここで聞ける。)
観光客がひっきりなしにボタンを押すので、結局エンドレス。
このエリアは「ノホホンとした観光地」だ。





あと1箇所、竜飛岬と言えば、
「階段国道」にも行かなければならない。
歌碑のすぐ近くから、山の下の集落に行く道が、
階段しかないのに国道339号線に指定されてしまっており、
今ではこれを逆手に取って観光名所になっているところだが、
ここまで来たら、階段を往復しなければならない、と、
もったいない精神がついつい出てしまい、
標高差約70m、362段の階段に踏み出してしまった。

案の定、登りの終盤は足がフラフラになり、
日頃の運動不足を再認識・・・

でも、階段の下の集落の中は、
民家の軒下を縫うように歩く、風情ある小道になっており、
また階段の途中から見る風景もなかなかのものなので、
行ってみる価値は十分にあるところだ。




津軽半島一周の旅は、ようやくあと半分。
時間は午後2時すぎ。
明日は朝から普段どおり仕事のはずだが、
まだこんなところにいていいのでしょうか?

竜飛岬を出て、一転南下する国道339号線は、
2車線が確保されているものの、かなりの急勾配の道。
峠を越えて、時折見える海岸線は、
依然風の強い、荒涼とした原風景。

しばらく走り、小高い山の上にある展望スポット「眺瞰台」で、
クルマを止めて展望台に登って見えた景色は、
海と山の雄大な自然の競演・・・まさに息をのむ絶景。

4年前に竜飛岬に来たときは、鉄道とバスで来たので、
公共交通機関がないここを通ることはなかったが、
こんなにすごい風景があるとは・・・

予備知識も準備もなく、
思いがけず突然、めぐり合うすばらしいものほど、
記憶に残るものはない。

今回の津軽半島一周の旅のハイライト。
国道339号線、竜泊ライン。




なおも続く国道339号線。
海岸線にそびえ立つ岩の織りなす風景が印象的な「道の駅こどまり」を経て、
海岸線を離れ、内陸に転じた後もしばらく走った後、
ついにやってきた「道の駅十三湖高原」
今日の道の駅の最終ポイント。
そして、青森県内最後のポイント。

この道の駅には展望台があり、十三湖を一望できる。
津軽平野を形成する岩木川の河口にある十三湖からは、
湿原の向こうに、遠く岩木山を望むことができる。
津軽平野のどこからでも見ることができる、という岩木山。
やっと戻ってきた、という安堵感とともに、
今回の旅の終わりを告げる虚無感をも感じる。

いやいや、まだ終わってないですけど。
距離から考えると、むしろこれからですけど。




青森市内に戻ってくる頃には、もう既に日が落ち、
かすかな夕陽がかろうじて光を注いでいた。

もう1箇所、見ておきたいところがある。
来年の12月にいよいよ開業する東北新幹線青森延伸部、
青森の新しいターミナルとなる、新青森駅。

高架は既に完成し、駅本体も概形を現しつつある。
駅周辺は依然整備中で、他の建物は何もなく、
ただ、のっぺりとした再開発区域が広がっていた。

今度ここを訪れるとき、どのように変わっているだろうか。


ちなみに、この近くには在来線の新青森駅があり、
願わくは今の駅の姿を見てみたかったのだが、
駅前へのアプローチが通行止になっており、近づくことができず、結局断念。




この時間にして、まだ青森市内にいます。
これから、青森ICから東北道に入ろうとしていますが、
東京まで約700kmの道のり…

少なくとも、今日中に着けるとは、到底思ってません!



午後9時45分、宮城・福島県境の国見SAで停車。
クルマの給油と、自分の給油(=食事)。
青森ICからここまでノンストップで走ってきたので、体がガタガタです…

栃木県内では、まだ矢板ICで渋滞しているらしい。
自分が通る頃にはさすがに解消してると思うけど。
いや、解消していてほしい…

さて、これからクルマに戻ってリスタートします。



なんとか白河の関を超え、関東地方に戻ってきたものの、
さすがに疲れがたまり、眠気が去らないので、
黒磯板室PA・羽生SAで睡眠。

そして、午前3時。
やっとの思いでウチにたどり着きました。
青森から約700km、所要時間約9時間(実質7時間)。
やっぱり日本は広かった!

もちろん、今日起きたら仕事です。