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【part-2:地域活性化の新たなカタチ?】
すっかり長居をしてしまった七戸駅を後にし、国道394号線で十和田湖に向けてアタックする。そのまま八甲田山を超え、秋田県大館方面に抜ける算段だ。しかし、朝イチの青森空港とは比較にならない程、八甲田山には分厚い雲が覆いかぶさっている。七戸から30km弱進んだ黒森付近で、みぞれはしっかりした雪に変わり、路面もうっすらと白く覆われつつある。前述のとおり、こちらはノーマルタイヤ。しかも雪の中での運転経験は全くなく、無理して突撃できない。さすがに恐い。あきらめてUターン、もと来た道を戻ることにする。
途中で県道40号線を経由し、田代平高原を下っていく。少し標高が下がると、雪は再びみぞれに変わり、視界もマシになってきたので、少し安心。途中、「雪中行軍遭難の地」「雪中行軍遭難記念碑」の案内があったので、車を止めて見学。新田次郎の小説「八甲田山死の彷徨」や、映画「八甲田山」でも描かれたことで有名な、旧日本陸軍第8師団歩兵第5連隊が、日露戦争を前に実施した雪中行軍の途中で遭難した事件の場であり、参加者210名中199名が死亡(うち6名は救出後死亡)するという日本の冬季軍事訓練における最も多くの死傷者が発生した悲劇である。今回私が直面した雪はまったく比較対象にならないが、無理に雪に突撃しなくてよかった。


国道103号線に入り、再び青森市街に戻ってきた。市街まで下りてくると、雪どころか雨も降っていなかった模様。山の天気には恐れ入る。運よく見つけた大阪王将でしっかりと腹ごしらえをしたのち、(同じ区間を4回も通るのは少し癪だが)東北自動車道を通って青森県を後にする。
小坂JCTから分岐し、秋田自動車道の新開業区間に入り、日本海沿岸を辿って走ることにする。小坂JCTから分岐していきなりトンネルに突入。現在開業しているのは、二井田真中ICまで23.3km。その先は県道を介して国道7号線を辿る。鷹ノ巣の市街地の近くに大館能代空港への案内標識を発見し、躊躇なくそちらにも立ち寄る。大館能代空港は、秋田空港からも青森空港からも遠く離れている、秋田県北部地域の空の玄関口であるものの、定期便は羽田空港への路線が1日2便あるのみ。利用者の数や時間帯が限定的である(今回訪れた時も、夕方の便までまだ時間があり閑散としていた)が、空港ターミナルビルが道の駅にも登録されており、地域の賑わいの拠点にしようとしている。道の駅に登録されている空港は、ここと能登空港の2例のみ(ちなみに能登空港も、定期便は1日2便の羽田便のみという点で共通している)。インフラを有効活用して拠点性を高めることによる地域活性化のいい事例になることを祈る。