超個人的・旅コラム特別編
2014.11.03 東北・北海道ドライブB


【part-3:日本海沿岸をひたすら・・・】

 大館能代空港を出発したのは、昼下がりというより既に夕方に近く、眩しい西日に向かいながら、さらに国道7号線を進む。二ツ井白神ICから再び秋田自動車道に入り、能代の郊外からは進路を南に変え、(海岸からは距離があるもの)日本海に沿って進む。秋田市内を通過し、河辺JCTから日本海東北道に入った頃には既に日没を迎えてしまい、薄暗い景色の中をひたすら突き進む。すでに遠くの景色は望めず前しか見なくなったからか、走りやすい道路だったからか、高速道路に乗ってから一度も休憩を取ろうと思わなかった。

 秋田県内の日本海東北道は、県南端の象潟ICまで。5年前にこのあたりを走ったときは、部分的にしか供用されておらず、混雑する国道7号線も辿りながらかなり時間をかけて走った記憶があるが、今回は一気に走り切り、劇的な環境変化に驚く。すぐさま山形県に入り、県境を跨ぐ約30kmの未開通区間を挟んで、酒田みなとICから引き続き高速道路区間。山形県南端のあつみ温泉ICまで開通している。

 あつみ温泉ICから先は新潟県との県境であり、ここも高速道路が未開通。すぐに新潟県に入り、国道7号線を辿る。山道で片側1車線なのに何故か平均速度が異常に速く、前を走るトラックに全くついていけない。別にレースでもないので、置いてけぼりにされても自分のペースでひたすら走行。

 約50km離れた朝日まほろばICから再び日本海東北道に入り、北陸道・関越道と辿る。新潟市付近で再び大雨に遭遇。時折、車が少し浮くような感じを受ける。雨で視界が悪いのに加え、照明がほとんどないため路面状況もはっきりとは見えていないのだが、大きい水たまりに入ってしまったのだろうか。直線を走行しているからいいものの、急ハンドルを切ったら間違いなくハイドロプレーニングでスリップだろう。まったく気が抜けない。

 関越トンネルを抜けると、路面は乾いており、おそらく雨は降っていなかったのだろう。今日一日、目まぐるしく変わる天気だったが、最後は、まるで何事もなかったかのように、穏やかな月が静かに、行く先を照らしている。関越トンネル出口から続くスラロームを軽快に下り、赤城高原SAで最後の休憩。23時30分。この先は比較的平坦な道のり。深夜に差し掛かる時間帯。あと1時間半あれば家に戻れるだろう。疲労感はさほど感じておらず、むしろとても清々しい気分で、最後の区間に踏み出した。


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