虹について考えてみます。下図のように(物理学T 大槻義彦著 学術図書)、半径r
の球形の水滴に太陽光線Sが衝突係数b、入射角αで入射したとします。光線は
屈折角βで屈折して、一回(全)反射した後再び屈折して空気中に出てきます。

これを第一虹といいます。散乱角をθ(出てきた光線の入射光線に対する角度
でふれの角ともいう)とします。また、水の屈折率を
nとします。以下の式が成り立ちます。
これらの式からθをb,rとnで表すと
いま入射光線の本数を、光線に垂直な断面積1あたりN本とします。
衝突係数がbからb+Δbのなかにある光線の数は
となります。

このとき上図のように、水滴Wから距離Rで散乱角がθからθ+Δθの範囲
に入ってくる光線の光に垂直な単位面積あたりの数(散乱光の強さはこれに比例する)は
となります。したがって、散乱光の強さが最大になるのは
のときです。これを満たす衝突係数bを求めると
このときαとβは次のようになります。

したがって人の目からは上図のように、太陽光線に対して
δ=π―θの方向に虹が見えることになります。これを虹角と呼んでおります。
赤色(B線 n=1.3317)に対して
δ=42°16′
菫色(H線 n=1.3448)に対して
δ=40°24
すなわち第一虹は赤が外側、紫が内側に見える。
第二虹どのように見えるのか
次に、第二虹について考えてみます。

第二虹は水滴の中で2回反射しますので、上図より散乱角θは
第一虹の場合と同様にθを衝突係数bを用いて表すと
これより
を満たすbを求めると
となります。またαとβは次の式になります。
上図のように第二虹の場合、人の目からは太陽光線に対して
δ=θ-πの方向に虹が見えることになります。
赤色(B線 n=1.3317)に対して
δ=50°34′<BR>
菫色(H線 n=1.3448)に対して
δ=53°57′
すなわち第二虹は赤が内側、紫が外側に見えることになります。
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