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| クロール専科 (より速く泳ぐために) |
きれいに泳げる スマートスイミング | |
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| スクリューモーション 高速域に入れるスリップ現象 |
| 内容 参考 |
スクリューモーションって何? (スクリューの原理 3つのモード 連続モード) 泳ぎに利用するには? (上昇ステップ ひねりステップ 沈み込みステップ 連続ステップ) スクリューモーションを起こす力 (掻き始め フィンワーク 肩と腰のひねり ツイストストレッチ 手の引き込み) 頭と肩の動き (頭の動き フローティング姿勢と頭の位置 肩のドリフト 目線チャート) コンビネーション (3拍子のリズム オーバーヘッドプルと順足) スリップ現象 (なぜ「沈み込みスリップ」は起きるの? なぜ「反転スリップ」は起きるの? ひねりステップでは起きないの?) 抵抗の種類 (圧力抵抗、造波抵抗、アクティブドラッグ、ネジの抵抗、攪拌抵抗) |
スクリューモーション (Screw Motion) は、高速域に入るための重要な技術です。
特に、スリップ現象が起きると、水の抵抗が小さくなって水の裂け目に吸い込まれて別次元に行く感じになります。
吸い込まれた次の瞬間に、次元が反転して前の方に引っ張り込まれます。
連続してスリップロールに入ると、軽くなってくるくる回ってすいすい進む感じになります。
スクリューの原理を利用して泳ぐ方法です。 一般にローリングと言われている技術です。
| 水の中でスクリューを回転させると前に進みます。 | ||||
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スクリューの原理を使うと、軽く速く進むことができます。
スクリューモーションは、肩の面と腰の面を少しずらせて回転させるとによって推進力を発生する方法です。
スクリューモーショには次の3つのモードがあります。
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上の3つのモードを、左回転、右回転と連続させると、6つのモードになります。
ゆっくり動いていますが、斜面の原理で高速でも加速できます。 |
Screw Motion 連続モード ![]() |
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斜面の原理: |
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上の3つのモードに対応して、「上昇ステップ」、「ひねりステップ」、「沈み込みステップ」の3つのステップを組み合わせてスクリューモーションを行います。
基本的には、先に肩を傾けてから、それより少し遅れて腰を傾けるという動作になります。 他のピッチの例→ 1 ストローク= 0.65秒 1.30秒 傾ける角度は、 45度以上 傾けます。右の図は55度になっています。 |
Screw Motion![]() |
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板がスクリューになることによって推進力を出します。 (Ascent Step)
肩と腰が大きく傾いている「板状態」から、肩を先に回転させます。
腰も同時に回り始めますが、肩の回転速度の方が速いので、自然と体がひねられて「スクリュー状態」になります。
注意1 このときサッカー式キックで水を下に強く蹴ると肩と腰が平板状態のまま一緒に回転してしまい推進力が出ません。
注意2 肩を先に高速回転させるためには、体の中心から遠い肩の外側で掻き始めることが大切です。
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肩が先に回転してスクリュー状態になります。 |
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傾いた肩が水平になると、浮力の原理で、自然と上半身が上昇していきます。 (浮力の原理: 右の図のように、横長の方が縦長より水面に近づく原理です。) |
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スクリューが回ることによって推進力を出します。 (Twist Step)
腰に対して肩のひねりを大きくしていきます。
ひねりが大きくなることによって推進力が発生します。
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スクリューのひねり角が大きくなりながら全体的に回転します。 |
スカーリングの後半とフィンワークによって下半身の回転は少しだけ遅くなりますが、肩のひねりを大きくすることによっ体全体としては慣性力で回転します。
肩と腰のひねりを大きくしていかないと、回転が止まり、ネジの抵抗が発生してブレーキになります。
このステップで生じた「ねじれ」が、次の「沈み込みステップ」で高速の加速を生み出します。
Q: 泳ぐとなかなか体をひねることができません。どうすれば体を大きくひねることができるでしょうか。
A: 水面から手が外側に飛び出す時に、一時的に手を”外に高く”上げてみましょう。
このステップでは、腰がふわっと浮く感じがします。先に肩が傾きますので、浮力の原理で体の前の方が下がり、腰が浮く感じになります。
スクリューが板になることによって推進力を出します。 (Sinking Step)
肩を更に傾けながら、腰を傾けて肩の傾きに合わせます。 肩の傾きも腰の傾きも最大になります。
肩が先に傾いていて、次に腰も傾いて行きますので、前の方から沈み込んでいきます。
(上昇ステップと逆の浮力の原理で、断面が横長から縦長になると体の中心が自然に水面から下がります。)
下り斜面を滑って前に吸い込まれる感じになります。
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「スクリュー状態」から、傾いた「板状態」になりながら、 沈み込んでいきます。 |
Q: 腰を大きく傾けるにはどうしたらいいでしょうか。
A: 水面から外側に飛び出して上がった手を頭の方に引き込むといいです。その反力で腰が傾きます。
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連続すると右の図のようになります。
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Screw Motion![]() |
45度以上傾けるといいです。 右の図は傾きが55度で、 1ストローク=0.9秒の例です。 参考 0.65 秒 1.30秒 |
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右の図は上昇と沈み込みの動きを横から見たものです。 浮力の原理だけで自然にこのような上下運動が発生して、推進力が増します。 |
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サークルスカーリングの掻き始めに、肩の外側で手の平を外に向けた状態で、 一瞬だけ手を真下(プールの底)に向かってプロペラ運動をさせます。
その反力で、いっぱいに傾いていた肩が、高速に回転します。 ここで手の平を下に向けて水を掻き込むと、上半身が立ち上がって抵抗が大きくなってしまいます。
(手の平は、体の下を過ぎるまでは、下に向けないようにします。) プロペラ運動によって掻き始めから推進力がでます。 |
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順足で滑らかなフィンワークをすれば、軽い力だけでスクリューモーションを起こすことができます。
逆足では、3つのステップともスクリューモーションの妨げになります。
フィンワークは、次の効果があります。
「上昇ステップ」では、腰に弱い回転力を与えます。
「ひねりステップ」では、腰の回転が回りすぎるのを防いで等速回転を維持します。
「沈み込みステップ」では、腰を加速回転させます。
フィンワークの回転力が強すぎると、逆効果になります。
キックのように力を入れると、上昇ステップでは腰が回って平板状態のまま回ってしまい、ひねりステップでは腰の回転が止まってしまい、
沈み込みステップでは、腰の沈み込みができなくなり、すべてブレーキになります。
フィンワークは後ろにだけ押して、一定のリズムで、一定の幅で、滑らかに動かすことが大切です。
フィンワークと腰の回転を水中だけで覚えるのは大変なので、陸上練習を取り入れると簡単に覚えられます。
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【ツイストストレッチの形】
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| マイケル・フェルプス 世界水泳 2007で見た・・ |
ウサマ・メルーリ 世界水泳 2007で見た・・ |
リスベス・レントン 世界水泳2007で見た・・ |
| 「手の引き込み」は、「沈み込みステップ」で、腰を回転させる時の反力を出す技術です。 サークルスカーリングの掻き終わりで、外側に上昇した手を、リカバリーで頭の方に向かって 引き込みますと、その反力によって、体全体が回転します、このときに腹斜筋を使って腰をひねれば、 腰の傾きが肩の傾きに一致して平板状態になります。 |
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| ターンの直前のシーンです。 1は、右手のリカバリーで、外側に手が出たところです。 2〜3では、手を頭の方向に向かって引き込んでいます。 4で、肩の延長線上にエントリーしています。 5は、左手のリカバリーで、高く上がった手を頭の方に引き込んでいる所です。体が90度近く傾いています。ここから肩の延長線上にエントリーします。 1 2 3 4 5 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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【肩のドリフト】 肩がローリングする時に 肩が横滑りをしやすくなります。 水中に立てたプラスチックの板を離せば 浮上時の横滑りを確認することができます。 |
| 沈み込みステップ | 上昇ステップ |
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今まで上に示したスクリューモーションの動きの図は、スクリューモーションの動きを説明するための図ですので、上半身の軸と下半身の軸を一致させています。
この動きにスカーリングシフトを合わせると、右の図のようになって、ドリフトロスをなくせます。
薄い線に対して濃い線がシフトした場合の線です。 シフト量は僅かですので、プールの外から見た目では、頭は同じように左右に動いて見えます。 |
Screw Motion![]() |

タイミングがうまく合いますと、スリップ現象が起きて、水の抵抗が小さくなって水の裂け目に吸い込まれて別次元に行く感じになります。
吸い込まれた次の瞬間には、次元が反転して前の方に引っ張り込まれます。
この現象はスリップ現象といって陸上にはない不思議な感覚になります。 (Slip Effect / Slip Roll)
連続してスリップロールに入ると、軽くなってくるくる回ってすいすい進む感じになります。
スリップ現象には、「沈み込みスリップ」と「反転スリップ」があります。
「沈み込みステップ」で下り斜面を滑って、水の抵抗が小さくなって、前に引き込まれ、水の隙間をすり抜ける感じになります。 (Sinking Slip)
【理由】
1 腰が浮いて体の中心軸の後ろが上がっている状態から、「沈み込みステップ」で、肩を更に傾け、腰を肩まで傾けることによって、
体の中心軸が前から下がっていきます。そのため、下り斜面を重力の力(*浮力の原理)で前に滑っていきます。
2 スクリューが板になるモードの推進力が発生ます。(→上記 スクリューの原理>3つのモード 参照)
3 スクリューが平板に近づくとねじれ傾斜角が小さくなって斜面の原理でスピードアップします。(→上記 斜面の原理 参照)
スピードアップする力は体の回転慣性力を止める力によって生じます。
4 アクティブドラッグで水の抵抗が減少します。(→下記 アクティブドラッグ 参照)
5 肩と腰が傾く事によって造波抵抗が減少します。(→下記 造波抵抗 参照)
これらが重なってスリップ現象が起きます。
この場合でも、フィンワークで後ろの斜面から力が継続して伝わってくることが大切です。
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水泳では、圧力抵抗と造波抵抗が問題になります。 圧力抵抗も造波抵抗も速度の2乗以上の率で上昇しますので、高速域では大きな抵抗の壁となります。 右の図は男子トップスイマーの全抵抗と造波抵抗と圧力抵抗の図です。 |
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【造波抵抗の実験】 1リットルの牛乳パックを横にして水に浮かべ、前後に動かします。 次に縦にして浮かべて同様に前後に動かします。抵抗の違いを手の感触で確認します。 縦にして動かした方が波が小さく、抵抗が小さいことがわかります。
(詳しい原理は、スクリューモーション 参考:造波抵抗の実体 を参照してください。) |
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【泳ぐ場合の造波抵抗】
波になった水は、体の後ろにはほとんど戻ってきませんので、後ろの水面が下がります。(→1) 水面は前が上がって後ろが下がる波型になりますので、水面に浮いている体も 「前上がり後ろ下がり」の形になります。(→1) 波型の水を、「前上がり後ろ下がり」の体で、前に押して行く抵抗を造波抵抗といいます。 2【深い所の水】は、体の前から、体の側面を「速く通って」体の後ろに戻ってくれますので、 後ろの水面をあまり下げません。深い部分が多いほど造波抵抗は小さくなります。 3【造波抵抗】は、毎秒1.5mでは全体の抵抗の10%くらいですが、毎秒2.0mになると、 泳ぎ方によって差がありますが、全体の抵抗の20〜30%くらいになります。 しかし同時に、水面が盛り上がりますので、体をこの波にならって傾けた場合は、 水の抵抗全体がかなり増加します。 4【造波抵抗を小さくする】には次の方法があります。 (1)体の断面形状を「深さ方向に長く」して、水面近くの水が当たる面積を小さくすれば、 造波抵抗は小さくなります。そのためには、「体をできるだけ左または右に傾け」ます。→1 (2)「沈み込み」によって、「前後方向の水平姿勢」をとります。→2 (3)「フローティング姿勢」こよって、「前後方向の水平姿勢」をとります。→3 |
1![]() 2 ![]() Oussama Mellouli 2007.03.28 800m 3 ![]() Laure Manaudou 200m WC2007 |
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| ネジは回さないで引き抜こうとすると大きな力が必要になります。 肩と腰の関係もネジと同じです。 スカーリングをすると自然と「肩」が傾きますが、 「腰」を水平にしたままで肩を傾けますと、肩と腰がネジ状態になりますので、 肩が回転している内はいいのですが、肩の回転が止まる時に、 急に「ネジの抵抗」が働き始めて、急ブレーキがかかります。 ネジの抵抗をなくすためには、肩が最大に傾いた頃には、 腰も傾けて体を平板状にします。 |
![]() ネジは回さないと 抜けません 。 |
![]() 急ブレーキが かかります。 |
![]() 抵抗が減少して よく進みます。 |
| 参考 内容 沈み込みステップでの回転力 スリップ現象が起きないんだけれど スピードへの寄与率 上下運動の利用 マイケル・フェルプスが速い理由 ナンバとウォーキングとスクリューモーション コンビネーションのタイミング 造波抵抗の実体 世界水泳2007で見たスクリューモーション |
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