馬券を買うようになって一年余りが経った頃、山口瞳さんの『草競馬流浪記』を読んだ。
自分の中で「ロマン」と「馬券」のバランスが徐々に固まってきた時期だった。
私は瞬く間にその世界に惹きつけられ、毎日のようにまだ見ぬ競馬場に想いを馳せた。
『草競馬流浪記』の中で最初に紹介されていたのは笠松競馬場。
「内馬場が田んぼ」という田舎の競馬場で一体どんな競馬が行われているのか、と想像するだけでもワクワクした。
そして数ヶ月後、そんな草競馬の舞台から“一頭のスーパーホース”が登場した。
中央に移籍後、重賞を6連勝。暮れの有馬記念までも制覇したオグリキャップである。私はもちろん、全国が注目した。
当時まだ学生だった私には充分な資金がなかったため、実際に地方競馬場を旅するようになったのは社会人になってから。
見知らぬ競馬場で、見知らぬ馬や騎手に出会い、その地域独自の雰囲気を体験する愉しみは、私が思い描いていた以上のものだった。
いくつもの競馬場やそれぞれの地域に根付いた競馬を通じて、いつしか私は競馬を「愛すべき文化」として捉えるようになった。
競馬の愉しみ方を教えてくださった山口瞳さんは、残念ながら1995年に亡くなられた。
「ロマン」と「馬券」を両立し、なおかつ競馬を「文化」として愉しむゆとりを持っておられた山口さんは、私にとって理想の競馬ファン像だった。
そんな山口さんが愛した「文化」に対して、私は今も日本全国で、世界各国でお金を払い続けている。
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