(19−4) はんだ接合のボイド

(19−4−1) 種々なボイド

Aspandiar はんだ接合ボイドの種々の型

  〔マクロ・ボイド(工程ボイド)〕
   ・定義
     フラックスとはんだペーストの揮発性成分の進展によって発生するボイド。
     直径100〜300μm。
     はんだ接合のどこでも見つかる。
     SnAgCu(Pbフリー)にだけ特有ではない。
     IPCは最大25%領域を目標。
    


   ・マクロボイド発生の重要因子
 

  〔平面状ミクロ・ボイド〕
   ・定義
     直径25−50μm以下。
     IMC上のランド−はんだ界面に位置する。
 
 
 
    インテルによると主に置換Ag表面処理で観察されるが産業的にはOSP、ENIGでも報告されている。
    PCBのバッチに関係する現象のように見える。
    はんだマスク規定ランドに多い。

  〔収縮孔ボイド(熱間割れ、シンク・ホール)〕
   ・様相
     はんだ接合表面から発する粗くデンドライト端の長く伸びたボイド。
 

   ・特徴
     産業の合意としてSACはんだの凝固過程で生じる。
     凝固直前のはんだ接合の徐冷によって最終共晶はんだ相の過剰な収縮孔が引き起こされる。
     凝固中のはんだ接合の撹乱によって収縮孔の量と寸法が増加する。
     信頼性に影響しない
     亀裂でなく熱機械的応力下で成長し続けない。
 

  〔マイクロビア・ボイド〕
    BGAランドでマイクロヴィアの存在により発生するボイド。
    IPC J−STDと610D要求からは除外。
 
 

  〔ピン・ホール・ボイド〕
    根本原因はCuめっき問題。
 


     IMC層内部あるいは直上に位置する。
     PCBサプライヤのCuめっき工程の制御が本質的。

  〔カーケンダール・ボイド〕

   ・背景
     2004年TIがSACでのCSPはんだ接合で100℃以上のベークでKirkendallボイド成長を報告。
      成長速度は温度と指数関係。
      Kirkendallボイドが接合信頼性の低下を招くと述べる。
 



     2005年CiscoがBGA信頼性へのKirkendallボイドの影響を報告。
      激しくKirkendallボイドが形成される場合もあるがそうでない場合もある。
      ボイド形成を制御する要因は解らない。
      125℃x20日のエージングで衝撃強度は劣化しなかった。
      Kirkendallボイドのある界面は最も弱い結合でなかった。



       Kirkendallボイド性質
        熱エージング(温度サイクル含む)で形成
        表面処理、リフローピーク温度、リフロー数、IMC組成に無関係
        PCBのバッチ間で変動



  〔要約〕


  〔BGAはんだ接合のボイドに対する産業仕様〕

   J−STD−001D 
   IPC−A−610D
     8.2.12.4 プラスチック BGA−ボイド
     ボールのX線像領域で25%以上のボイドが欠陥。(以下は許容)








Bell ボイド現象

  規格





Bell ボイド現象
  信頼性




  ボイド形成への影響









    気相(VPS)リフローと対流式リフロー


  はんだ合金とボイド
MANHATTAN計画 Phase1 2009


MANHATTAN計画 Phase1 2009
  低融点相形成に伴う凝固収縮ボイド。
    低融点相を形成するような幅広い固液共存範囲が存在するとSn相はデンドライトとして高温領域に
   成長し、液体はPb、Agなどが富化し、デンドライト間に最終的に晶出し収縮ボイドを基板側に形成。


   この低融点相領域はまた両面リフローの2回目に溶融し基板側に収縮ボイド形成。

   SAC105ボールのSnPbペーストでのリペア(Henshall) 


Hillman
  デンドライト間へのPbの偏析と収縮孔


業界状況 (2008)



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