私立リリアン女学園 瑞穂分校



「ごきげんよう」
「ごきげんよう」
さわやかな朝の挨拶が、澄みきった青空にこだまする。
マリア様とロードブリティッシュ様のお庭に集う乙女たちが、今日も天使のような無垢な笑顔で、
ロードブリティッシュ城門をくぐり抜けていく。
汚れを知らない心身を包むのは、深い色の制服。
スカートのプリーツは 乱さないように、
マントの裾は翻らせないように、
ゆっくり歩くのがここでのたしなみ。
もちろん、HPギリギリで走り去るなどといった、
はしたない生徒など存在していようはずもない。


私立リリアン女学園 瑞穂分校。
平成15年創立のこの学校は、もとは華族の令嬢のためにつくられたという、
伝統あるカトリック系お嬢さま学校である。
敗退の面影を未だに残している緑多きこの土地で、OSIに見守られ、
ヤングからエセヤングまでの一環教育がうけられる乙女の園。
時代が移り変わり、元号が一度も変わらぬ平成の今日でさえ、
数ヶ月通い続ければ温室育ちの純粋培養廃人お嬢さまが箱入りで出荷される、
という仕組みが未だに残っている貴重な学園である。


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