< 最後の支え >

これがクンの最後の支えです。
あの手術の日から、ずっと支え続けてくれたクンのお守りです。
こんなに小さくなりました。
クンの癒合は長くかかりましたが、
それはクンの自己治癒力が自分のペースで、骨再生をしていったからです。
与えられた時間が長かったお陰で、私はこの体験をじっくりと味わうことが出来ました。

治療が終わった時、岸上先生がおっしゃいました。
「クンちゃんを治したのは私ではありません。治したのは、クンちゃんの自己治癒力です。
生体が持つ力ってスゴイですね」
・・・、なんかzzz ・・・らしいんです・・・(笑)
クンの足を救ってくれたのは再生治療です!
施術をして頂いたから、クンは歩けるようになったんです。
そして、クンの自己治癒力が、クンのペースで骨を再生していった・・・!!
そこには本当に、生命の神秘がありました。

自己治癒力と手を取り合った再生治療は、
今まさに、世界中の医療の現場で注目・研究されている「21世紀の新しい治療」です。
それは神の手のような特殊な治療でもなければ、高度な設備を要するものでもありません。
なんといっても魅力的なのは、治療の主役が、プレートという器具でも、メスという道具でもなく、
「生体自身の自家細胞である!」ということでしょう。
クンがして頂いた骨折治療は 従来の治療よりも、
はるかに確実で、生体に負担をかけない優しい治療でした。
このような、プレートを使わない骨折治療は、
人間の医療現場でも、徐々に普及しつつあるようです。
骨髄組織(幹細胞)を移植(注入)する方法は単に侵襲が少ないだけでなく、
プレートのように細胞の成長を妨げたり、
同種骨移植のような免疫拒絶等の心配とは無縁であることは、容易に理解できますね。
今後はもっともっと、私たちの身近な治療法になっていくことでしょう 。

岸上先生は「京都大学再生医科学研究所」に所属され、
そこで学んだ人医学を、獣医療に応用されているんです。
治療の相手が、聞き分けのない動物であることを考慮した上での応用です。
あちこちの人医学会に行っては、それを獣医療に持ち帰り、
逆にその成果を人医学会で報告されることもあんですね。
研究の為に、人医学会と獣医学会を渡り歩いておられるんです。
私も治療の為に渡り歩きました。
このHPはその成果です(笑)
そうそう、私は今秋(2006年9月)、
東京で行われた「日本臨床獣医学フォーラム」の市民講座に行ってきました。
そこで行なわれた岸上先生のレクチャーに出席しました。
再生治療で出来るさまざまな治療や、
現在進行形の研究や今後の可能性についてのお話を伺ってきました。
獣医再生治療は、骨折に限った治療ではないんですよ♪
例えば、交通事故などで皮膚が大きく削がれてしまった場合。
人間でもそうですが、長い時間と強い抗生剤が必要になります。
でも、そうやって治った傷痕は大抵は毛も生えませんよね。
ケロイドになることもあれば、後遺症でいつまでも痒かったり・・・。
皮膚は体質が出やすいですから、予後の予想は難しい気がします。
一方、幹細胞に活躍の場を与える再生治療では、
時間も薬も最小限で済み毛もちゃんと生えるんです。
有難いですね。
損傷を受けた末梢神経や脊椎や気管など組織や臓器の再生も可能になってきています。
講演ではスライドや動画により、岸上先生の研究&治療成果を見せて頂きました。
最近では癌の動物免疫療法でも効果を得ています。
内容がてんこ盛り♪ドキドキ、ワクワクのレクチャーでした!
では、
部分抜ピン後のクンの歩行です。
もうすぐ全てのピンを抜きます!