< 最後の抜ピン >
大阪の岸上先生から抜ピンの指示が出ました。
いよいよクンは、すべてのピンを抜きます!
トリミング中の事故から14ヶ月…。
クンが自分の足で歩けるようになる日を、どれだけ夢見てきたことでしょう。
施術後は岸上先生の症例をバイブルにして、抜ピンの日を指折り数えたものでした。
とうとうその日がやって来る!
ここに至るまで、本当にいろんな事がありました。
努めて、前だけを見つめて、祈り続けてきました。嬉しい気持ちは当然です。
その一方で、抜ピンはクンの支えがなくなる日でもありました。
横浜の病院で言われたこと・・・
大阪へ行き、施術を受けて過ごしてきた日々・・・
様々な事が頭の中をめぐりました。




もし・・・、
万が一・・・、
支えがなくなったクンの足に何かあったら・・・?
ここまで来て、こんなに頑張ってきて何かあったら・・・?
あんなに楽しみにしていた抜ピンが、こんなに勇気がいることだったなんて
想像もしていませんでした。
ラムジイ動物病院の清水先生が、そんな私の不安を察して、
念のためにコルセットを用意しておいてくださいました。
クン専用のコルセットです。
そして、岸上先生と同じ麻酔を使って抜ピンしてくださいました。
岸上先生と清水先生が、この日まで支えてくださいました。
たくさんの患者さんを相手にされるご多忙な日々の中、
ずっとクンを見守り、支え続けてくださいました。
先生方にとっては当たり前の事かも知れませんが、
いろんな体験を経てきただけに、私の心に深く深くしみ込んでいます。
渡り歩いた体験の全てが「クンから貰った大切な贈り物」です。
だから今、全ての体験に
ありがとう!
抜ピン完了です!
それは、めまぐるしく流れていた時間がピタリと止まったような、
沈黙の瞬間でした。
これからクンは、自分の足だけで歩きます!