プロローグ

当時クン(♀)は2才8ヶ月
トリミング中の事故で右上腕部骨折
連絡を受けた時は、かかりつけだった世田谷の病院に運ばれた後でした。
ようやく私に抱かれたクンは、腕の中で震えていました。
クンの足は完全に折れて、なすがままに揺れていました・・・。
ひたすら謝るトリマーさんに、私は返す言葉を探していました。
現実を受け入れなければならない私は、
やり場のない気持ちを静めなくてはなりませんでした。
とにかく・・・、今はクンの足が治ることだけを考えたい!
そう、治ればそれで良かったんです。
まさか2ヵ月半もの入院になるなんて、
その上、癒合不全という最悪の事態になるなんて、
そして、スペシャリストと言われる獣医さんを渡り歩くことになるなんて、
誰が予測出来たでしょう?
あるいはそこに、こうならざるを得なかった隠れた必然があったのでしょうか?
なぜ、こんな体験を引き受けてしまったのか?
その答えは未だ不明です。
断脚になりかねなかったクンの足を救ってくれたのは、獣医再生治療でした。
骨折から14ヶ月を経て、
クンは再び自分の足で歩けるようになったのです。
それは本当に夢のような体験でした。
だから今、後ろを振り向いてにっこりと微笑むことができます。
そして、こんな今だから、
クンから受け取った沢山の体験を伝えたい・・・
人間の都合で辛い思いをさせてしまったクンの時間を無駄にしたくないのです。
そして何よりも、クンを救ってくれた再生治療が、
生体に負担の少ない治療であることを、
自己治癒力と手を取り合った優しい治療であることを、
多くの獣医さんや飼い主さんに伝えたい・・・。
そんな思いを込めて、私の体験をHPにまとめました。
