歴史を通じて人々は、より便利に水を取得して利用する装置・機関を考案してきた。古代ローマでは水道橋を建設して水源から水を運び、屋内配管によって家庭に水を供給していた。これらの水道をローマ水道という。水道の発祥地はアルメニアといわれる。 日本では、室町時代後期(戦国時代)相模の戦国大名北条氏康によって小田原城城下町に小田原早川上水が建設されたのが最古の記録である。さらに1583年には豊臣秀吉によって大坂城城下町に日本初の下水道太閤下水(背割下水)が建設された。その後、1590年の小田原の役において水道を目の当たりにした徳川家康など諸大名により、江戸に水を供給する神田上水や玉川上水などを始め、全国に水道が建設された。これらは基本的に各戸給水をするものではなかったが、江戸の上水は当時世界でも最も進んだ設備であった。 明治に入ると西洋の近代的水道が導入され、公衆衛生の確保のため都市部を中心に上水道の敷設が行われていき、第二次世界大戦期には一時停滞するものの、その後の高度経済成長期には飛躍的に普及して、おおむね1975年ごろには一部を除き日本全国に上水道網が完成した。また、経済成長や、風呂・洗濯機などの普及に伴って生活用水、工業用水の需要は大きく増加し、各地でダムの建設など、水源の確保が図られた。 |