「5月5日!?」
「うん、オレの誕生日」
「もっと早く言えよな!」
練の修行中、ゴンから唐突の言葉にキルアは思わず、怒鳴っていた。
「何で?」
「だって、明日じゃん」
カレンダーを見遣る。
今日は5月4日だ。
「…………だから、思い出したんだけど」
もっと早く知っていたら、すごいもん用意したのに。
そう、キルアが思っていることなど、きっとゴンにはわからないだろう。
別に誕生日なんて普通の日とそう変わらなかったしなあ。
多分、ゴンにとってもそうなんだろうけど。
ゴトーたちはおめでとうって言ってくれたけど。
けど、けど、何かやりたい。
「………欲しいものとかねえの?」
一応、訊いてみる。
「ん〜。あるけど、自分で手に入れるから。オレ、ハンターだし」
思った通りの返答だ。 ゴンならそう言うと思った。
「まあ、そうだよな」
クラピカやレオリオに明日ゴンが誕生日だと伝えよう。
きっと、電話がゴンにあるだろう。
「それに」
ゴンが少しだけ恥ずかしそうにキルアに視線を移した。
「明日もキルアと一緒だしね」
オレ、友達と誕生日一緒なの初めてだよ。 そう、にかっと笑って嬉しそうにゴンが言う。
何か、オレのが嬉しいかも。
「じゃあ、明日はオレが盛大にお祝いしてっやっから、オレの誕生日のときもお祝いしろよ」
照れ隠しにそう言うと、ゴンが当然だとばかりに笑っていった。
本当にオレにとってゴンは光だとそう思う。
「もちろんっ!」


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ゴン誕生日おめでとうSS。