ゾルディック家を出てからの話。


レオリオの隣で歩いているのはキルアだ。先ほどまで、ゴンと一緒に仲良く歩いていたのに、気付けばレオリオの隣にいる。従って、ゴンの隣で歩いているのはクラピカだ。
何か考えことをしているのか、キルアは12歳らしからぬ難しい顔をしている。
「キルア」
「何だよ、おっさん」
「おまっ。誰がおっさんだ。レオリオだっての!」
「リオレオ?」
「レオリオ!」
母から名付けられた名前だ。もちろん訂正しなくてはならない。
「ゴン、お前が試験会場出てからすごかったんだぜ」
「試験会場で?」
これは話さなくてはならないと思った。キルアが試験会場を出てから、これまでの話。イルミとの遣り取り、ゾルディック家に着いてからの過程。
「ゴンはきっとどこまででもキルア連れ戻しに行ってたぜ」
きっと、間違いない。
「何が言いたいんだよ」
返ってくるのは、険がある声。
「別に」
少し含みがあり過ぎたか。
子供扱いして、キルアの髪をくしゃくしゃ撫でた。キルアはあからさまに嫌がる。 が、口元が少し、笑ったのを見逃さなかった。
「サンキュ、レオリオ」

俯いているせいで顔は見えなかったが、多分キルアは笑っている。年相応に。
キルアがゴンのところへと向かっていく。 三人仲良く並んだのを見届けて、レオリオもその中へと混ざった。



レオリオいい奴!
きっとキルアは家出るとき、イルミの話もあって悩んだんじゃないかなと思って。あと、レオリオってキルアに言わせたかっただけ。 四人揃っているのが一番好き。