|
目に映るのは、恋人たち。 いいなあ、とそんなことを思う。 羨ましくて羨ましくて仕方ない。 僕も早く國崎くんと恋人になりたいな、と妄想し始めると止まらなくなる。 可愛い女の子の姿の國崎くん。 自分だけにしか見せない表情をきっと見せてくれる筈。 妄想の中では恋人同士だけど、いつか現実でも恋人になれる気がしてならないのは、気のせいではないと最近思う。 「國崎くん、僕のこと好き?」 出雲と過ごせる日々が楽しい。 他愛ない話をしていたときに、思わず滑った言葉。 普段なら口にしたりしないのに。 たまたま二人で学校から帰ることになり、出雲を独占出来て気持ち良かった。多分、今自分の顔はひたすらにこにこと笑っているのだろう。 「なっ!」 出雲の顔がさーっと赤くなる。 「なわけあるか!」 即効で否定された。 しかし、その顔はただ赤くて、照れているんじゃないかとさえ考えてしまう。 そして、だからこそ、余計に諦められずに出雲の傍にいたいと思ってしまうのかもしれない。 「えー?」 僻んだ声を出してみせる。 紗英様出雲さえいればずっと幸せそう(←) |