クリスマス話のネタバレ含むので、注意。
128幕後の妄想。








紗英はパーティー会場の隅で、出雲の姿を目で追った。出雲は馴染みの歌舞伎メンバーに囲まれて嬉しそうである。
本来なら今日はそんな出雲を一日独占出来た筈なのに、しかも、普段とは違う女の子らしい可愛い格好をしているのにと少し思ってしまう。
けれども、出雲の笑顔を見ていると、そんなことはどうでもいいかとも思ってしまう。
また二人でデートしたいと思っていると、出雲が近付いて来た。
「離れてないで、こっち来いよ」
手が引かれる。
何だか今日は嬉しいことばかりだ。かさついた心が一瞬で癒される。 出雲の手は、柔らかくて温かい。今日は何回手を繋いだのだろうと思わず、考えてしまう。
「國崎くん?」
「お前がいないとつまらないだろ」
向かう先には、たくさんの仲間が笑顔で迎えてくれている。
「早く来いよ、紗英」
そう、声を掛けてくれる。
勿論、出雲といるのが一番楽しい。けれども、皆で過ごすのも楽しい。
昔、こんな日々を過ごすとは考えられなかった。出雲には色々なことを教えてもらった。
綺麗な心を持った僕のプリンセス。
「僕、やっぱり國崎くんが好きだな」
思わず呟くと、「何回か聞いた」と出雲が応える。
背後から覗くその出雲の耳は赤かった。


メリークリスマス!ということで。